アクタウ 1月24日

港にフェリーが来るまで何もすることがないし、何日でも待たなきゃいけなかった。
窓からアパートの人たちの生活を観察するのもイイけど、1日ずっとやってたら鬱になった。

することがないからアパートをでてバスに乗ってアクタウの中心地にいく。といってもがらんとして何もないんだけど…美味しいらしいピザを食べてみることにした。

そのピザ屋さんは白いプラスチックのイスがならんだファーストフード店。お客さんはいない。
窓の外も人は歩いてないしなー。
ピザ1枚は多すぎるんじゃないかって思ったけど、ぺろって食べてしまう。

 

この無機質な灰色の街、私みたいな旅行者は珍しいと思うんだけど誰も話しかけてこない。ウズベキスタンの人たちはおしゃべりだったからよけいに戸惑う。
でも、誰もお互いに近づかないこの街の空気は居心地がよかった。

街を眺めてぼーっとしてるとフェリーの事務所からメールが来た。
今夜フェリーが港にくるみたい。夕方には港にいくようにとのこと。
すぐにフェリーに乗れて少しびっくりした。3日は待つつもりだったから。
お礼のメールを返してピザ屋さんを出た。

バスで帰って、小さな売店でミカンを4つ買った。船上で果物をたべたかったから。
何もすることないし、夕方まで宿でだらだらしてた。

埠頭まではバスがなくて、通りでタクシーを待った。
タクシーはなかなかつかまらなかった。
すこし離れたとこでぽつんと立ってたおばさんといっしょに乗り合いタクシーに乗って埠頭まで走る。

タクシーも埠頭に行ったことないみたいで行き止まりにぶつかったりする。
埠頭につくと貨物列車がゆっくりと走ってた。

 

今夜はフェリーが港に入れないみたい。入港の順番待ちで。
街に戻りたくないって言ったらココで寝て待っててイイよだって。

カスピ海沿岸の港の小さな部屋。
ベンチに横になって寝た。ときどき貨物列車が低い音をたてて通ってくのが聞こえた。
めっちゃ寒くて眠れない。ベンチは固くて身体が痛くなった。