アユタヤ 7月12日
スコータイ遺跡でスクーター乗ってたのしかった。
今日は旅の最後の日で、だからどうしたいってのもなくて。
アユタヤでまたスクーター乗れるかな。
行くにはバス、鉄道、ミニバンのどれかで、
ミニバンが安くて、遺跡の近くで降ろしてくれるみたいでミニバンにした。
北に向かうミニバンは戦勝記念塔の近くから出てた。
戦勝記念塔?どこと戦って勝ったんだろ?そんなに嬉しかったのかな?
数ブロック手前で道路が渋滞してた。
この距離だったら歩いたほうが早いね。降りて歩いていく。
線路沿いに大きな食堂があった。メニューみるとカツ丼とか天丼とか、和食が食べれるんだ?でも少し高いし、きっと日本より美味しくないので普通にカオパットを食べた。
タイ料理は美味しいし、やっぱりその国の料理がいちばん美味しい。
線路の横のテーブルで朝ごはん、1m離れて鉄の列車がガタゴトと重い音を残して去っていった。
ナンプラーかければよかったな、美味しくなるから。
戦勝記念塔はぐる~って歩道橋に囲まれてる。そのロータリーの周りにはミニバンがいっぱいいた。
こっちにアユタヤ行きはないよ
あっちだって
反時計回りに歩道橋を歩いた。自分が時計の秒針みたい、デカくて。
下に降りるとAyutthaya(アユタヤ)の文字。60バーツで30分おきに出てるってお姉さんはいう。チケットを買ってミニバンの停まる場所まで連れて行かれた。
ベンチに座ってると10分で来て乗り込むと車内はすぐに地元の人たちでいっぱいになった。
うしろの窓際にすわっちゃって足元が狭いしイスが垂直でつらい、エアコンもあまり効いてないし、あつい…2時間とっとと去ってほしいよ。
26時間の長距離バスに乗るのはへーきだし、音楽の世界にハマれて楽しいんだけど…
環境ってホントに大切だ。
バンコクの街中を抜けて郊外の高速道路を走ってた。
車内が暑くて汗が流れる。だからミネラルウォーターを背中に零した。
ガソリンスタンドに停まったから慌てて降りた。風めっちゃ涼しい。
ところでアユタヤ通り過ぎたりしてないよね、だんだん不安になってくる、となりのカップルが暑いのにイチャつきはじめた。
遠くからキスをみるのは好きなんだけど、今は暑いからムカつく…
すこしずつ人が降りて減ってく。
小さな市場みたいな場所で全員降ろされた。あ、解放感すごい。
遺跡はどっちなんだろ?灼熱の太陽が人間を道路から消し去ってた。
誰もいないよ
コンビニに入ってエアコンで涼みながら汗で流れた日焼け止めを塗り直した。まずレンタルバイクを探さなきゃ。
街を歩くけど強烈な日差しと砂埃、溝に大きなドブネズミ。トゥクトゥクに声をかけられるけど判断能力がなくて断る。人のいない商店街を抜けて、コンビニでコーラを氷に注いでまた歩く。人通りが全然ない、アユタヤがこんなに広いって思わなかった。
暑い…遺跡はまだまだ先って感じだし、大通りにはタクシーも通らないし、どっちに向かってるか分からない。
だだっ広い道路の横を日陰もないのに歩いてく。カミュの異邦人を思い出した。
ちいさな広場で小さなお祭りみたいなのやってる、少し露店が並んでるだけ。
人間いるじゃん…
聞いてみようかな?英語が通じない露店のおじさんに身振り手振りでレンタルスクーターに乗りたいコトを伝えた。こうやって、ぶうんぶうんって。するとバイクを呼んでくれた。
そうじゃないんだけど、そう思われるよね…
お兄さんが運転するバイクの後ろに乗せられてボロボロのレンタルバイク屋にたどり着いた。
スコータイにはレンタサイクルもバイクも多かったけどアユタヤには少ないのかな?アユタヤの方が有名だと思うんだけど。
店のおじさんにパスポートを預けて200バーツ払う。おじさん地図を渡して私の顔をみると無言で奥からミネラルウォーターを持ってきてくれた。
アクセル回して出発。こんな方向にチケット売場なんてあるのかな?スコータイより交通量多いし、信号を抜ける自信がないよ。
交通量が多くて怖い…けど、風が涼しくて笑ってた。
■??(なんの遺跡?)
しばらく走ってると遺跡っぽい駐車場。通り過ぎたのでUターンして入る。参拝してる人も多くて、今でもお寺として使われてるみたい。
入り口にレストランっぽい建物があったけどお供え物を売ってるだけだった。私もお供えすればよかった。
■ワット・プラ・スィー・サンペット
遠くからもわかるほど巨大な建物の前に停めた。でも遺跡というほど古くみえなかった。タイ最大の仏像が安置されてるんだって。周りに露店も集まってて欧米人旅行者も多かった。
しばらく歩くと写真でよく見たコトのある3つの仏塔があった。こっちはチケットが必要みたいで入り口で買った。
仏塔なんで真っ白いんだろ?ほかは煉瓦の色なのに。
アイスコーヒーを飲みながら遺跡の木陰でぼーっとしてた。しばらく休んで一周して出た。
■ワット・ラーチャブラナ
歩いて行こうとしたけど遠いね。スクーターを遺跡の前に停めた。高い塔にはよじ登るコトができた。
階段が急ですごく狭くて怖い、落ちないようにつかんでるレンガがボコって外れそう、大怪我しそうだけどスリルがあって楽しかった。
振り返るとアユタヤが広がってる。
遺跡を出ると近くを観光客を乗せた象の群れが歩いてた。
■ワット・プラ・マハタート
木の根っこに埋まった仏像が有名、だけど、ほかの遺跡にくらべたらあんまり印象に残らなかった。
■ワット・プーカオ・トーン
最後に行った遺跡。アユタヤで1番高くて、遠い。
地図を確認しながら、ジャングルの小道を越えて、地平線の向こうに見える遺跡へ走った。
目の前にあるそれはすこし歪んでた。
観光バスも停まってる広い駐車場に停めて小さな橋を渡った。階段を登って振り返ると地平線の向こうまでみえた。
広大な大地を眺めながら記憶がとんだ。ココからみえる景色は何も変わってないね…
スクーターを返した。おじさんにバスターミナルまでスクーターの後ろに乗せて送ってもらう。やっぱり鉄道でバンコクまで戻りたいと伝えたけど英語が通じなかった。
着いたのはやっぱりミニバンのターミナル、そこの運転手たちに通訳してもらって駅まで送ってもらった。
おじさん、わがまま聞いてくれてありがとう。
ほんとにゴメンね。
握手してお別れ、また来たら会おうね。
2等席を買ってプラットフォームで待ってた。海外ではバスばっかりだったし、鉄道旅もしてみたかったから。
指定席が窓際じゃなかったので空いてる席に移動した。この席の人がきませんように。
窓を全開にして風をいれた。売り子からかき氷を買って食べたけど紙みたいなのが入ってて口から出した。どうもフルーツの繊維みたいだけどココナッツ?なのかな。
だんだんとジャングルから都会へと変わってく窓の外を眺めながら、バンコクを越えないように注意してたらホアランポーン駅に到着。
地下鉄に乗り換えて宿に戻ってシャワーを浴びた。
最後の夜、思い切って高いレストランに行く。プーパッポンカリーというカニのカレーを食べに行く。
チキンの時の反省でsサイズを注文したけどいっぱい。
250バーツ(1バーツ=3.6円)は50バーツでなんでも食べれるタイではもちろん高いし、タイには安くてもっと美味しいのがあるなって思った。
チェンマイで食べたカオソーイやタオ島のパッタイの方がおいしかった。
明日は帰国だよね。
帰国したくないよ、だから夜の街をずっと宿まで歩く。