ウィーン 5月14日
昨日の夜の残りのスープとパンを食べて紅茶を飲んだ。今日は観光しようと思うけど、通話してたりしてたら出発は12時を過ぎてた。
メトロで72時間チケットを15Euroで購入。3日間メトロ、トラム、バスに乗り放題でチケットを買わなくてイイのが何よりもうれしい。
トラムに乗って旧市街へ。
と思ったら途中でトラムは別の方向へ進んでしまう。
あわてて降りて別のトラムに乗り換えたら途中からまた別の方向へ進む。まっすぐ旧市街へ行ってって思うんだけど、そうはいかないのだね。トラムから行く場所がはっきり分かるメトロに乗り換えて美術史美術館へ行った。
美術史美術館は立派な建物で観光客もいっぱい。
入場チケットも15Euroもして高いなと最初は思ったけど、ホントによかった。
入ってびっくりする豪華な内装、建物がすでに芸術品じゃないの?入って左側が装飾品やガラスの器とか装飾品、右側がエジプトやローマから発掘されたもの、2階が絵画になってた。
左の装飾品から入ったんだけど、その細さに感動。こんなのどうやって作ったんだろうって思うようなものばかり。
5cmぐらいのメダルの上に何10人もの兵士が立体的に彫られてたり、石の珠の中に石の珠が、さらにその中に石の珠が彫られていたり、真鍮でできた16世紀の計算機だったり。
宝石箱を見てるような気持ちになって、へーって思いながらずっと覗き込む。もっかい見たくて見にもどったりしてた。
ぐるぐる歩いてるといつの間にかローマの石像やエジプトの棺とかが展示されてるスペースへ入ってた。
右側にきてたみたい。博物館?みたいな感じ。
1階を見終わって踊り場の巨大な階段を2階へ。
絵画が壁1面に並んでる、どこかで見たことのある作品もいっぱいあってびっくり。いっぱい飾ってあったから絵の価値がよくわからなかった。
4階は何もなくてドームの吹き抜けから下のカフェが眺めれた、上を見ると天井画が描かれてて見てると落っこちそう。
チケットの裏を見るとNeueBurgも見れますみたいなことが書かれてる。他の美術館かしら?階段を降りて係の人に話すと見れますよーだって。地図でも近くだったから歩いて行ってみることにした。
美術史美術館を出てから道路を越えた先にある城門をくぐる。広場の右側に見える立派な建物、NeueBurgは新王宮と呼ばれてるみたい。
中に入って階段を上がっていく、ローマの石像みたいなのが並んでた。
さっきの美術史美術館と比べると豪華じゃなくて展示がテキトーで人も少ない。3階まで上がってドアを抜けるとピアノやバス、たくさんの楽器が展示されてた。有名なナポレオンの肖像画もあったけど、ホンモノなのかな?これもテキトーに置かれてる。
その先にはずらーって鎧や銃や剣が展示されてる。あんまり興味がなかったけどお客さんが少ないのでゆっくり。18:00の閉館時間が来て出ようとしたけど、下への降り方がわからなくてうろうろ。
ウィーンは音楽の都っていうけど、アートの街だなとも思う。
公園のマリア・テレジア像の前でシャボン玉を大きな紐で作ってる人、日本人かな?小さい子供たちがシャボン玉を追いかけてる。
ぼんやり眺めながら芝生に座ってた、周りものんびりしてた。
近くではバンドが演奏してる。隣にいっしょに座ったおじいちゃん、よろよろしてるけど大丈夫?
ウィーンに来たらオーケストラ聴きたいって思ってた。
近くにウィーン交響楽団のホールがあるしトラムで向かったけど閉まってる、午前中しかやってないみたい。
近くの教会に行くと明日のコンサートのチケット売ってる。教会でコンサートをやってるみたい、1番安い席は36Euro。うーん…、高いけどウイーンだし…。
明日またくるかもって言って、ウィーンフィルのホールの前に行ってみる。そこでもチケット売ってるけど昔の貴族のかつらかぶって演奏するみたいだし、もっと高くてやめた。やっぱりさっきの買えばよかったかもって教会前に戻ったけど、チケット売りはもういなかった。
今日のコンサートはあきらめてMuseumsQuartierへ向かった。
ウィーンのアートの中心地でイベントやってるみたいだけど。もうあたりは暗くなり始めてて何もやってないみたい。若い人が多くてカフェで飲んで盛り上がってた。
ほかの人と一緒に寝ころべるオブジェに横になって暗くなる空を見てた。
シュテファン大聖堂でもコンサートは行われてるみたい。今夜のコンサートはあきらめてたし、もう夜だけど行ってみることに。
メトロに乗って教会前で降りる、通りはカフェでたくさんの人たちが騒いでる。馬車まで走ってるし。
あー…ココがウィーンの中心なのかも。
ぐるっと教会の周りを歩くと入口にチケット売場がある。
もう夜だしやってないだろうなって思いながら聞くと今夜これからあるって言ってる。
え?今から?
22:00から教会であるみたい。
チケットはちょうど15Euro。財布から紙幣がなくなる、初めてのウィーンでのコンサートで嬉しくてニヤニヤしながら教会の中で待ってた。
教会にはいっぱいろうそくが灯されててゴシックで幻想的で威圧感がすごい。
イスに座ってステンドグラスを眺めてた。
コンサートはチェロとパイプオルガン、真っ暗い教会のなかで演奏を聞きながら揺れるろうそくの炎をみてた。