クルージュナポカ 4月27日

シギショアラの街は閉ざされた観光地って感じで、老人たちにはじろじろと見られるし、現地の人たちにも距離をとられてる気がして、ひとり旅には合わない気がする。

もっと生活みたいな喧騒のようなものを眺めたいし、観光客が多すぎてカフェぼんやりするのにもむいてなかった。

 

朝ごはんを食べに行く、パン屋さんでクロワッサンとコッペパンを買ったあと両替をして駅へ行った。11:25のクルージュナポカ行きのチケットを60Lei(1500円)で買う。ブラショフからココまでが20Leiだったのに、急にずいぶんと高いって思った。

 

宿に戻って荷造りして駅へ。

次の宿は郊外だけどキッチンつきを選んだ。疲れたからしばらくのんびりしようと思ってた。
駅の3番線のホームにバックパックを置いて線路に足を投げ出して座った。買っておいたパンを食べながらぼーっとする。もしかしたら指定席だからコンパートメントかもしれない、空いてるとイイな…

 

 

乗車したらやっぱりコンパートメントの車両で、自分の指定席には女子がひとり!どいてもらうのもなんか気詰まりだし、隣のコンパートメントに誰もいなかったからそっちに入った。

あ…でもこれってコンパートメント独占!わーい、でも窓が締まっててすごい暑い。開けようとしても開かない。閉じこもった空気みたいなのニガテ、どんなに頑張っても開けられなかった、もしかしたら始めから開かないのかも。

 

車掌さんが来て聞いてみると、いきなりドライバーを取り出して窓をこじ開けはじめる。ガリガリ悪戦苦闘してなんとか開いた!涼しい風が入ってくる。ありがとう!窓の鉄枠に傷がいっぱいついてるワケだね、ドライバーでこじ開けた傷なんだ。冬はめちゃめちゃ寒いだろうし。

 

それから4時間、なだらかな丘陵地帯をのんびり走っていった、やっぱり窓開けても暑かったけど。

 

クルージュナポカの街につく、普通に生活のある街って感じで気が楽になった。

宿までバスで行こうと思ったけど、うろうろしても結局わからなくて、荷物も重かったしタクシーを使う。運転手のおじさん、英語が通じないからiPhoneでナビする、あっちだよとか、こっちだよって指さす。ナビしてて2人で笑った。

宿が思ってたより郊外だから、バスで来るのも難しかったと思う。

 

で、住所の場所に目的の宿がない。Corado Houseっていうらしいんだけど、コンビニの人に聞いたら近くのマンションの4階テラスにいる人に聞いてくれた。あっちだよってテラスから老夫婦が一生懸命教えてくれた。

私は重いバックパックを背負って砂利道を永遠に登っていく。そしてそんな方向に宿らしい建物はなかった。

 

ここら辺って郊外の新興住宅地っぽいアパートがいっぱい建設中。丘の上で眺めはイイんだけど私はバックパックが重くて暑くて死にそう。
戻ったら住所の建物を見つけたけど、どうみても宿じゃなくてアパートだし、ホテルのレセプションと間違えてて人の家に入って怒られるしで散々だった。

 

周りを1時間以上もぐるぐる歩き回って見つからなかった。もう疲れた、もう別の宿を探す。郊外の集合住宅を抜けて大通りまで戻って来れたけど、ホテルの看板はなくてタクシーに頼ってしまう(5Lei)。タクシーで連れてってもらった宿は悲しいことにフルだった。

う、疲れたよ、でもレセプションがすごいイケメン。指定された住所に宿がなかったよーって話すと、タクシーを呼んで次の宿へ連れてってくれた(3Lei)。
やっと空いてる部屋へ、へとへとだよ。1晩105Lei(2625円)で予算オーバーだけど、もういいよ。疲れてたから2晩とった。

 

郊外で105Leiも払うと部屋がめっちゃ広くて、窓もひろーい!そしてきれい!疲れてたのに宿ひとつで気分最高になった。

 

通話して、たどり着けなかった宿にメールすると宿じゃなくてアパートだったそう。

えー、東欧のアパートに一人暮らししてみたかったよ。本格的な食事作ったりしたかった!キャンセルしてシャワーを浴びて洗濯をする。ソフィアで買った洗剤を使い切っちゃった。

 

夜ごはんを食べに外を出ると、もう暗くなってきた。

東欧で暗くなるということは夜の22:00近く、宿のレストランは閉まってた。

外のレストランへ向かうと細い道でデカい犬にギャンギャン吠えられて戻った。あの先に目的のレストランがあるのに…。

 

近所の大きなスーパーマーケットへてくてく。

東欧はとにかく肉やチーズの種類が多くてびっくりする。日本より食料は豊かで安い。

生クリームのパンとカマンベールチーズとキットカットを10Lei(250円)で買った。紅茶を沸かすための湯沸し棒が欲しかったんだけど、置いてなかった。