サナンダジュ 11月14日
レストランで仲良くなった家族がドライブに連れて行ってくれた。
ここはサナンダジュっていうイラン西部の街。
クルディスターンていうクルド人自治区の中心地でもあり、クルド音楽とかクルド人たちの文化の中心地でもあるみたい。
クルド人は自分の国を持たない民族の中では世界でいちばん人口が多いとか…
それでたびたび独立運動が起きてる。
今ある国からしてみたら独立されるのは厳しいと思う。にも関わらずシリアや中東に内戦を作るためにクルド人たちに武器を配り、独立を煽ったアメリカは邪悪だと思う。
彼らはトルコやイラクでもアメリカから与えられた武器で独立運動を起こしてしまう。
クルマは市内にある丘に向かって走ってった。
綺麗なオブジェクトがロータリーにあるのはイランっぽいなって思う。
丘の上は巨大な公園になってた。
若い人たちが夜は遊びに来るみたいで人であふれてる。
賑やかな音楽も流れてる。
高い崖を繋いだ高所恐怖症にはわたれないような吊り橋がかかってたりする。
ここからはサナンダジュの街全体がみわたせる。

そして、丘の上には大きな像がライトアップされてた。その大きな母子像を見上げた。
その母子像はキュービックなデザインで洗練されてた。
昔、イラクで起きたクルド人虐殺を追悼してるとか…
そして同じように虐殺されたヒロシマも追悼してるとか。その虐殺を引き起こしたのは両方ともアメリカだった。
長女のアリダがいろいろと教えてくれる。
アリダは英語がペラペラだ。お父さんはすこし話せる。
英語がほとんど通じないイランでは珍しいと思う。

今朝、テヘランからバスに乗って6時間。
標高1500mのサナンダジュに着いたのは夜。500トマンの安宿にバックパックを置いて近くのレストランで食事をしてたら、家族に声をかけられた。
彼らは私を歓待してくれた。
数日後にホームステイさせてくれるんだって…
イランは世界一のおもてなしの国っていわれてて、イランの最後にいい思い出ができそうで嬉しかった。
