サパレヴァ・バーニャ 4月12日

屋根裏部屋から1階に降りて、山小屋のおじいちゃんに豆のスープとパン、お茶をいれてもらった。

リラ国立公園の湖のほとりにある小さな山小屋。

この山小屋にいるのは私ひとりみたい。

 

あと数百m登れば七つの湖が視界のなかにぜんぶみれるみたいだけど、高山病ぽくてだるくて動けない。

この山小屋でだらだら昼過ぎまで過ごしてればいいかって思う。

 

でもリフトで降りたあと、どうやって下山しよう?そのことがずっと心配だった。バスもないみたいだし、タクシーもなさそう。彼氏が言うにはテキトーにクルマに頼み込んで乗せてもらえだって。

 

頭がイタイって言ったら山小屋のおじいちゃんの作ったお茶が生姜みたいなハーブティーですごく美味しかった。

 

午後になっておじいちゃんに20Lv(1200円)払って山小屋を出た。一晩の宿と2杯の豆のスープ、それにパンとお茶だからすごく安かったなって思う。

山を降っていくあいだにトレッキングの人たちとすれ違う、ハローとかドーバルデンって挨拶される。私はドーバルデンって返してたら、ブルガリア語だねって言われた。

リフトに行くともう動きはじめてた。そのまま乗って山を降りてく。

このリフト20分以上乗るんだよね。下についてタトゥーでゴツイ人に下山の方法を聞くと歩いて2時間ぐらいだそう。

 

近くの売店でジュースを買ったときに、おばさんに下山で2時間歩くって言ったら、ちょっと待っててってタクシーを呼んでくれた。

しばらくして来たのは小さな軽自動車みたいなクルマ。運転してるの売店のおばさんの旦那さんなんじゃないの?おばさんと荷物受け渡してるし。

 

運転手のジャン・レノを縦に潰したようなおじいちゃんは手が短くてなんか人形みたい。寡黙だったけど親切だった(どこかに連れ込まれたりしないか心配してしまった)。

山道をぐるぐると下ってサパレヴァ・バーニャの宿まで10Lv(600円)で連れてってくれた。

 

目的の宿はスパだったんだけど辿り着いたら予約でいっぱい。

うーん、ドゥプニッツァの宿まで戻ろうかな、宿に帽子忘れたし。

 

バス停に向かって歩く途中、通りに並ぶ小さな家々が可愛いくて、この街に泊まりたいなと思ってしまう。

宿を探そう。
歩き回って3件目の宿が空いてた。30Lv(1800円)でバストイレ付きで綺麗な部屋だから満足。廊下にキッチンまであるし、眺めもサイコーだし、ここに決めた。

iPhoneのコンセントの変換をなくしちゃってたんだけどTVのUSBからiPhoneが充電できた。

 

シャワーを浴びて少しぼんやりして、レストランへ。

夕日がきつくて暑い…

目的のレストランは開いてるのかわからない微妙な感じ。何もない街…することもなさそう。暑くてアイスを買って食べてたら少し涼しくなった。

小さなスーパーでヨーグルトを買って帰ろうって思ってたら、チーズもパンもすごく安くて品数豊富。いろいろ悩んで、パンとチーズとヨーグルトを買って帰ってきた。

廊下のキッチンでパンの上にチーズを切って乗せて、オーブンで焼く。すごく簡単だけどボリュームのあるご飯ができた。

溶けたチーズがめっちゃおいしい…やっぱりパンとチーズがブルガリアはおいしいし、もっといろんなヨーグルトを食べてみたい。

お皿とかナイフとか勝手に使ってイイのかわからなかったから、物音を立てないようにしてきれいに洗って元に戻す。

 

WiFiをつないでベッドでゴロゴロしながら話してたら外は夜になった。

明日はソフィアを越えて遠くブルガリアの古都へ。

朝早くからたくさん移動したいから、早めに灯りを消した。