サンタクルス 12月29日
目が覚めたら窓の外が明るくなってた。
バスは広い大地を走ってる。
アンデスを越えたんだ…
すごくさみしくなった。
こういうとき、どんな言葉が合うんだろ。さみしい?楽しかったのが消えちゃった感じなんだけど。
おじさんが乗ってきた。乗客1人1人に薬らしきケースを渡して大声で説明しはじめる。私は受け取らなかった。
説明が終わるとケースを回収するか代金を受け取るかしてた。
先に商品を渡しておくんだね。欲しくなければ返してねって。
サンタクルスに到着したときは午後になってた。
南米のバスターミナルはどれも巨大で、すごくバスが発達してるんだってわかる。日本だとツーリストバスは道路に停まってるよね。
ポトシからサンタクルスまでのこのバスはボロかった。乗客は皆インディオだった。バスでツーリストがいないのは初めてで、ずいぶん奥まで来たんだなってうれしかったな。
遠くにみえる黄色いターミナルまで、重い荷物をひきずって歩いてった。
ベンチに座って、LonlyPlanetを開いた。
次の目的地はイグアスの滝なんだけれど、陸路だとパラグアイのアスンシオンを通って行くしかなかった。
そのバスに乗るためにウユニからサンタクルスまで1度北上してきたんだから。
今日アスンシオン行きのバスに乗っちゃおうか?30時間、南米最悪の陸路って他の人のブログに書かれてたけど。
今までの経験からブログには大げさなのがいっぱいあるんだってコトも気がついてきた。
でもパラグアイの入国審査がイヤかな。
あとカウントダウンをドコで過ごそう?
イグアスは有名な観光地だから、きっと派手かな。
すこし考えてサンタクルスで2泊するコトにした。カテドラルから歩いて近くのやすいホテルは緑色だった。
きれいだけど無機質。
地球の歩き方に載ってるホテルは泊まるの初めてだったしシングルも初めてだった。
ダブルはもう片方のベッドに荷物を広げれるのが便利なんだよね。
あと、このホテルは英語が使えた。英語で話すと英語が堪能な男の子がやってきた。
でも、シングルは窓もないしせまくて監獄みたい。
ポトシじゃ緑の水がでてきてシャワー浴びれなかったし、昨日は1日バスの中だった。
アンデスで標高が高いから汗はかいてないけど早くシャワー浴びたい。タオルがなかったのでフロントまで行ってもらった。
サンタクルスは標高が低くて暑い。
サンダルとTシャツで出かけた。
近くの観光客向けっぽい感じのオープンカフェでキウイジュースとサンドイッチをたべた。
久しぶりの洋食だけど相変わらず量が多いね!
でも美味しかったな。
ペルーもボリビアも公園でのんびりしてる人がとても多くて、公園が憩の場なんだなって思う。日本だと子供の遊び場だよね。
いつも人がいて芸みたいなコトを演ってたりして雰囲気がよかった。よこのカテドラルに入るとミュージアムって書いてあったけど教会だった。
キボンという有名なアイスクリーム屋があるんだって。
カテドラルの周りを歩いてたらダンボとか似たようなアイスクリームのお店も見つけた。どの店も巨大、アイスクリームそんなに好きなの?
覗いてみたらカラフルなプラスチックのイスでファーストフードっぽい雰囲気で入るのやめといた。
ネットショップを見つけた。
入ってみる。
Wifiは使えないそう、あさってのチェックアウトの日の朝にココで年賀状を出せそう。
そして急いでホテルに戻ってリプすればイイし。
買ったコーラを飲みつつ、PSO2やろうとダウンロードしてみるけど大き過ぎてムリみたい。
南米だから日本語は打てないんだけど、なぜか日本語は読めた。
出てからホテルからの行き方と戻り方を確認。心配ごとがひとつ消えた。
ホテルに帰って牢獄みたいな部屋でごろごろしながら旅日記を書いたりしてた。
陸路やめてイグアスまで飛行機で行こうかな…
時間がなかった。
南の島、リオデジャネイロ、ブエノスアイレスとコレから行くつもり。
バスでアスンシオンまで30時間、アスンシオンからイグアスまで30時間。これだけで3、4日かかりそう。
日にちが足りなかったな…35日じゃなくて50日の旅にすれば良かった。そうすれば1つの街でもっと長く滞在できるのに。
ホントは飛行機じゃなくて快適で楽しいバスの旅が良かったけど。
航空チケットを予約しようとネットショップへ行こうとホテルを出た。
無人の街。
全ての店にシャッターが降りてる。
さっきまでの喧騒がウソみたいな静寂。
深夜1時、無彩色になって影の様になった街はシュールレアリズムみたいだった。
白黒の街は平面にみえた。
こわくなって部屋に戻って天井をみた。