チュニス 2月12日

アフリカの大地を分断するまっすぐな道。砂を巻き上げて大きなトラックが通り過ぎてく。
砂漠の街ガフサを出たバスは、いつの間にか緑の牧草地を走ってレストランに停まった。
みんなランチをここで食べる。このあと300km離れたチュニスまで走ってく。

でも、私は30円しかなかったから何も食べれなかった。
隣りのお店の人に手のひらにのせたコインを見せてこれでお菓子が買えるか聞いたら、ビニール袋にいろいろ甘そうな砂糖菓子をいれてくれる。
こんないっぱい?いいの?

太陽をさけてバスの影で砂糖菓子を食べた。
バスのクラクションが鳴る。出発の時間。
あわてて砂糖でべたべたになった手をトイレで洗う。
バスに乗るときお店の人に手をふったら笑って返された。

チュニスに着いたのは夕方。
疲れてたからがまんしないでタクシーで空港に行った。ぼったくられなくてよかった。

チェックインは深夜の2時。だから8時間待たなきゃ。
300円もするオレンジジュースをカフェで飲んで時間をつぶした。
時計をみたら2時間しか過ぎてなかった。
チュニスの空港はせまくてぼんやりできる場所がなかったから、何か食べたりしてないとつらくなってくる。
レストランのスナックを買おうとしたら笑顔で300円って言われた。
高かったから買わなかった。
近くの売店で30円のパンケーキとお菓子を買う。

ベンチで太った子供とお菓子を食べた。
バックパックを枕にして横になってたらいつの間にかねてた。

深夜2時、ヨーロッパに飛行機はとんでった。