ナルイン 1月3日
ナルインのCBTのオフィス。太った男がすわってニヤニヤ。
カザルマンまでの行き方を聞いたらチャーターで5500ソムって言われた。
8000円ぐらい、めちゃ高い。旅の3日の生活費。
ソンクル湖の3日のツアーだって6000ソムだったのに。
なんでそんな高いんだろ。
バスターミナルまで歩いて自分でみつけよう。
ナルインの街はメイン通りに建物が並んでるだけで街というより村。
レンガの建物が並んでる横を歩いてく。
通りを渡ってバスターミナルへ入った。
バスターミナルっていってもマシュートカっていうバンや乗合タクシーが集まるエリア。
キルギスには大きなバスはあまり走ってないみたい。
カザルマンまでの行き方を聞いたら、同じ5500ソムだった。
誰も南に行く人がいなくて1台ひとりになって高いのかも。
ビシュケクまではたった400ソムみたい。
行きたいのはカザルマンの南にあるオシュという街、そこからウズベキスタンに入りたかったから。
北のビシュケクまで戻ってオシュに行った方が安いかも。
400ソムのタクシーでビシュケクまで戻ることにした。
だけど白タクに客が集まらない。バスターミナルでぼーっとして待つ。
すこしづつ閑散としてきたけど、だいじょうぶかな。
10人集まったのは2時間後、となりには赤ちゃんを抱いたきれいな人、そのとなりはおばさん。
パミール高原のどこまでも続く山脈をみながら、北へ走ってく。
急にガリガリガリ!って大きな音がして揺れた。
ガリガリとイヤな音を立て続けながらクルマは走る。
事故?ってびっくりしてたらドライバーがクルマを近くのレストランに停めた。
降りたらタイヤがパンクしてた。パンクってこんな大きな音と振動するんだ…
当たり前のようにタイヤを交換すると当たり前のように走り出した。
ビシュケクに着いたのは夕方。
私は最後の客。
ドライバーは宿の近くで降ろしてくれて握手してわかれた。
宿に荷物を置いて街へいくと雨模様。
寒くて周りの人は立ち止まらない、ココにいたら気持ちが削られていきそう。
走ってきた空いてるバスにとびのった。
ドコに行くかわからないけど、バスのシートって居場所を手に入れた。
バスは無人の学校でとまってまた走り出す。
イヤホンから流れてくる音楽を聴きながら、雨の街をながめてた。
終点だよって目くばせされて降りた場所、巨大なバザールみたい。
夜だし終わりかけてた。
半分閉まってる鉄のゲートのあいだから入った。
淋しいバザール、数人が片付けで忙しそうにしてる。
閉店しそうなチャイハネにはいった。
窓の外の雨の灯りのしたで働いてる人たちみてたら、家族が暖かいチャイとサモサを出してくれた。