ネセバル 4月17日
夜が明けてきてカフェの外が明るくなってくる。明るくなったヴァルナの街はソフィアよりも近代的に見えた。
深夜に夜行バスでこの街についたんだけど、どのお店も開いてなくて小さなカフェで4時間ずっと過ごしてた。時々、他のお客さんが入ってきて、また出ていった。
ネセバル行きのバスは11:30なのに、まだ朝の6時。
やっと、となりのバスターミナルが開いたみたい。
カフェのおばさんにさよならって挨拶してバスターミナルに向かう。ぜんぜん寝てなくて眠くてしかたなかった。バスターミナルの奥のベンチにバックパックを置いてバッグを抱きしめて横になってると、いつの間にか寝てた。
あぁっ、て目が覚めて周りをきょろきょろ見渡す。荷物は無事だし、まだお店は開いてなくて、1時間しか経ってなくてがっかりする。
地球の歩き方によるとネセバルに行くバスはムラドストっていう小さなバスターミナルから出発して、ココはザパッドっていう大きなバスターミナルのハズ。ムラドストの場所を確認しようと外を歩いてみるけど見つからなくて戻ってくる。
他のベンチで同じように横になってる女子がいて安心する。私もまだ眠くてベンチに横になった。
次に目を覚ますと2階のカフェが開いてたから移動してコーラを頼んだ。
ネセバル行きのバスチケットを取らないとなんか気持ちが落ち着かない。いつの間にか開いてたインフォメーションに聞くとネセバル行きはココから出るみたいで、教えてくれたバス会社に行くと10:00のネセバル行きのチケットが12Lv(1Lv=60円)買えた。
安心して2階のカフェに戻ってスープと卵を食べてコーラを飲んだらなんだか疲れてしまった。
10:00になってバスに乗り込むと黒海の景色を見ることなく熟睡。
丘を越えて行くときに目が覚めて岬の向こうに海に浮かぶ小さな街が見えた、あ、あれが世界遺産の街ネセバルなんだ。
途中で通過したサニービーチはブルガリアと思えないほどの高級リゾート感たっぷりで尻込みしてしまう。バックパッカーには合わないよね…
バックパックを背負って予約してたゲストハウスを探す、海を感じるおしゃれな通り沿いにあるハズなんだけど…てくてく歩きまわっても見つからない。
住所の通りを見つけた、近くのひとに確認すると看板のない門がゲストハウスの入り口だった。
レセプションに人がいないので待ってると30分ぐらいして人が来て部屋に連れてってくれる。大きなツインでベランダまで付いてて清潔、うん、イイ感じ。
24時間ぶりに共同シャワーを浴びて、WiFiを繋いで通話する。
すこし口論になっちゃって、そのまま宿をでて、お昼ごはんの2Lv(120円)のピザを買って帰る。食べ終わって気が付いたら寝てた。
夜、サニービーチにあるという世界のトップクラブCacao beach clubにサンダルででかけた。
深夜の人気がないネセバルの街をビーチサンダルで歩いた。
ビーチに並ぶ巨大なリゾートホテルは音を立てずにキラキラとライトアップしてて哀しかった。きっとラスベガスってこんな感じなんだろうな…
30分歩くとビーチに巨大なクラブが、どん、どん、どん、と3つも並んでる。
あー高そうだしーこういうセレブな雰囲気って日本ではみないよねー。まるでブルガリアじゃないみたい。
Cacao beach club に入るとなんと今日はフリー、なぜか数人しかお客さんがいない。天井がめっちゃ高くて白で統一された内装がセレブって感じ。人が多いと大声で笑いながらシャンパンを開けたりするのかな?
ドキドキしながらカウンターに座って飲めないビールを頼むとプリッツみたいなのをサービスしてくれた。ジントニックにすればよかった。サービスでくれたお菓子、プリッツより美味しかったけどなんて名前だったんだろう?
響いてくる低音を身体で受けながら、アルコールでだんだんとぼんやりしてくる。
日本から遠く離れた黒海沿岸のクラブ。すこし酔ってぼんやりした視界の向こう、壁に映されるレーザーアートが作る無為なカタチに意味みたいなのを探してた。