ハンピ 11月15日

ハンピの村はすごく狭いくて…車は通ることができないし、バイクも禁止されてるし、急いでる人なんてひとりもいない。
でも、世界中からうわさを聞いた旅行者が集まってきている。
お互いに話さなくていいような、すごく不思議なのんびりした空間。

朝ごはんはいつものMango Treeに行った。食べたかったパパイヤ、旅行中はビタミンが足りてないのかな?フルーツがおいしい。

 

街角にある旅行代理店でバンガロールまでのバスを予約した。夜中に隣町のホスペットから出発するみたい。
おととい遺跡を案内してくれたトゥクトゥクのお兄さんにホスペットまで送ってもらう約束をする。

夜までは宿でごろごろしながら待ってた。カルヤンゲストハウスは日本人もよく泊まってるみたいで本棚に日本語の本がたくさんあった。話してたら旅行記を借りれた。

 

インドを北から南へ3か月かけて縦断してる人と世界一周の人と私。
3人でカレーを食べに行った。
ここハンピはお酒が飲めないみたいでびっくりした。ゴアとは違うんだね、インドでは飲めないのが普通なんだって知らなかった。でも、お酒はドラッグだって思う。
クッションに座ってこれからどうするの?とか、これまでの旅のトラブル話してた。
せっかくのインドだから。手で食べてみた。
びっくりしたのはカレーが熱くてやけどしそうになった。でも、なんで手で食べるのかわかった気がする、すごく食べ物と距離が近いというか、柔らかい…うまく説明できないけど。

夜の10時にバックパックをまとめて宿を出る。トゥクトゥクが迎えに来てるけど、知らない人?警戒してたら運転手のお兄さんだって。
乗ると村の外れでもう1人インド人が勝手に乗り込んでくる。インドでは友達や家族をいっしょに乗せたりとか普通なんだろうなって気がする。

トゥクトゥクはエンジン音を上げて村の外へ、灯り1つない真っ暗な道を砂埃をあげて走ってった。
漆黒の闇、ライトだけが土の道を明るくする。
こんなところに置いてかれたらって思う、早くホスペットについて…

30分ほど暗闇を走ってたかも。ホスペットらしい大きな街に着いたけど、夜中だから街に人気がない。迷いながらたどり着いたバス会社の前には欧米人やインド人が集まっててほっとした。
トゥクトゥクの300ルピー(600円)がお釣りがなくて払えない。1階のレストランで両替してもらえなくて、トゥクトゥクのお兄さんは私の1000ルピーを握りしめて行ったり来たり…なんとか両替してもらえたみたい。
じゃあね、弟によろしくね。

時間が来てもバスは来ない、ホントにここでいいのかな?
深夜やっと来たBangaloreと書かれたバスに乗り込もうとするとこのバスじゃないみたいで、ネクストバス、ネクストバスって言われる。
そんなにバンガロールまでのバスが夜中に何台もくるものなの?

1時間ほど遅れて来たバスはなんと寝台バスだった。あーこれはサイコーかも、中国の寝台バスより清潔だし、通路側のカーテンを閉めたら個室になった。

ホステップからバンガロールまで12時間のバスの旅。
なんだか古いアメリカ映画に出てくる遊園地みたいな寂しいネオン。休憩所で最後のマリファナを吸った。

夜食にポテトチップスを買って、寝台のカーテンを閉める。
イヤホンを耳に刺してiPhoneのプレイリストを流した。

いつの間にか窓の外は郊外の工場の灯り、広大なインドの地平。効きすぎるエアコンを避けてフリースをかぶって丸くなって眠る。