バクー 1月27日
バクーの街並みはヨーロッパみたい。
石畳がきれい。なのに街の人たちは歩くのが速くて…みんな眉間に皺をよせてあるいてる。
遠くをみる。
石畳の旧市街の建物のむこう、オイルマネーで創られた歪な超高層ビル。
炎のかたちをしたそれは街のどこからでもみえた。
そっか、ここには居場所がないんだ。
地下鉄のカードを買って郊外のバスターミナルへ。
地下鉄のホームに降りてびっくり。ホー厶には人がぎっしりつまってる。階段を降りる隙間もないくらい。コレで電車きても全員乗れるの?
悲惨な地下鉄。バックパックを背負って無理やり乗り込む。乗り間違えるし、へとへとになって郊外のバスターミナルにたどり着いた。
バスターミナルは巨大なショッピングモールの一階。
でもイラン行きの旅行会社が見つからない。
寂れててシャッターの降りたモールを歩き回った。人のいない暗い通路を行ったり来たりする。
やっと見つけたイランの旅行会社。なんと今日の便は出発しちゃってて明日また来なさいだって。
うー、きっとさっき見たバスだ。もっと早く来れてたら…
ATMでキャッシュを手に入れて明日のチケットを予約した。
この街にもう一泊しなきゃいけないのか…アゼルバイジャンは物価が高いから、あまり長居したくないんだけどな。
それに今夜の宿も決めなきゃいけない。
調べるとやっぱり高い。朝はやく来れるようにバスターミナルの近くがよかった。
カフェで遅い朝ごはんを食べながら、wifiをつないでひとつのアパートを予約した。
宿まで歩いてく。
公園のまえの道路を横断してたら、なんと警察につかまった。
横断禁止で違反だから2000円ぐらい罰金払えとか言ってくる。なんとか誤魔化して逃げようとしたけど離してくれない。
こっちが逆ギレしたら、警察はそれでも卑屈にお金を要求してくる。
財布に100円ぐらいだけ残してあとは隠した。
サイフを見せてこれだけしかないからって100円渡した。
宿の場所についたんだけど、ただの公園?
こんな場所にアパートないんだけど…
しばらくうろうろして宿のスタッフにTELをする。近くにあった薬局で待つことになった。30分ぐらい薬局のコたちと話して待ってるとデカい4WDに乗ったおっさんがやってくる。
つれてかれた場所は数百m離れた古い団地。
やっぱり宿の住所を間違えてんじゃん…
しかも、アパートは最低3日は泊まらないとハウスクリーニングで赤字だとかなんとか言ってきて値上げしようとしてきた。
アゼルバイジャンってこんな人ばっかり?金持ちの国か知らないけどセコイ。
もちろんお金は払わなかった。
せっかくのアパートだし、楽しまなきゃ。一晩だけど。
近くの小さなマーケットでパスタと卵を買って部屋にもどった。
夜はカルボナーラを創った。