ヒマラヤ 11月20日
早朝、ゲストハウスのおばさんにバックパックを預けてヒマラヤに出発。3日後に帰ってくるからね!
レイクサイドでパン売りの少年と話しながらバスを待つ。ヒマラヤにはいろんな区域があってアンナプルナ区域のゴレパニに向かおうって決めてた。なんとなく初心者に優しそうだし、女ひとりでもガイドなしで行けるという手軽さ、最後のタトパニで温泉に入れるってのも魅力的だったし。
登山口のナヤプルまではポカラのバグルン・バスパークからバスに乗っていく。レイクサイドからは3kmぐらい離れてるのでいまネパリ少年と話しながらバスを待ってるところ。
バスターミナルに着いたら乗合タクシーに声をかけられる、500ルピー(1ルピーは1.2円)で連れてってくれるそう、いますぐ出発するから急いで乗れだって。もうその小さいタクシーには4人ぐらい乗ってるようにみえるんだけど…
バスは100ルピーで1時間後に出発だそう。バスに乗るって断って、近くの小さなレストランで朝ごはんにモモ(ネパールの餃子)を食べる。あ、ここのモモおいしい、安いし、やたら太ったおじさん店長がおいしいでしょってニコニコしてる。
まだ時間があったから別のカフェで紅茶を飲んでぼんやり。紅茶は70ルピーとすこし高くて、他の店はもっと安いって言うと、それはネパール価格だって言われた。外国人は高いのかと初めはムッとしたけど、海外にまで遊びに来てる人が貧しいネパールに数十円程度を多めに払うのは当たり前のように思えた、結局50ルピーに安くなったけど。
時間がきてバスに乗る、半分はネパリ、半分はトレッキングの旅行者。舗装されてない山道をガタゴト、右は崖で時々落ちそうでひぇぇってなる、ほかのバスとすれ違うと天井の上から歓声が聞こえてきて、もしかして屋根の上にい人が乗ってるの?
1時間ほどでバスは登山口のナヤプルに着いた。あーココからがヒマラヤなんだ!運転手が1km先のビレタンティまで乗せてくれるって言ってたような気がしたけど、バスが通れるような道じゃなかったから信じないで降りてしまった。
周りにはお土産物屋さんが並んでて見てて楽しい。途中で吊り橋を渡ってどんどん歩く、今夜は1000m登った場所にあるウレリに泊まる予定、夕方までにつけるとイイな。
ビレタンティに着くとバスが先に着いてた、ここまで来るってホントだったんだ、あんな道よく通れたな~
持ってきたTIMS許可証とアンナプルナ保護区入域証を道端のカウンターでチェックされる。橋を渡った先のカフェですこし休憩、先は長いんだからのんびり休みながら行こう、カフェで紅茶飲んだり、音楽を聴きながら行くつもり。
空も広くて道も広くて歩いてて楽しい、風景が日本に少し似てる。青空のヒマラヤトレッキング爽やかすぎだよ。
途中で村がいくつかあって、ひとつのカフェのキッチンがすごくきれいに整理されてた。
こんな感じで1時間ごとぐらいで村がぽつんぽつんとある。
村にはお土産物屋さんやカフェやレストラン、宿があってなんとwifiもつかえてびっくり。これが世界の屋根なんだって思う。
3時過ぎにティルケドゥンガに到着、人が多くて賑やかな村。へとへとだし汗だく。ウレリまであと3時間だけど今日はココでイイや、夕方まで歩きたくないし。
人でにぎやかな宿を探すと一晩400ルピーでシャワーも浴びれるみたい。チェックインしてバスタオルを借りてシャワー室に入る。HOTをひねってもいつまでたってもお湯が出てこない…11月のネパールだよ、こんな寒いのに水を浴びるの?そういえば出てきたおじいちゃん、ガタガタ震えてたような。
決意して水を浴びる、過去最悪のシャワーとなった、ガタガタ震えながらシャンプーをして石鹸を身体にこすり付ける。水は冷たいし、ちょびちょびしか出てこないし。震えながら洗い流した後に拭いたバスタオルが暖かくて涙がでそう。
ドアを開けるとテンションの高い欧米人ヒッピーが次に入るみたいで、ベリーコールドって言ったら、ベリーナイス!って返されて笑ってしまう。
部屋に戻ってフリースを着て外に出て宿のカフェでぼんやり。
さっきのヒッピーと話すと世界一周してるみたいで日本も行ったみたい。2週間で北海道から南まで新幹線も使ったとか。世界一周で日本を避ける旅行者が多いので珍しいなって思った。
カフェがうるさくなってきたから、隣の宿のレストランに移動する、こっちは誰もいない。お兄さんがひとりで営業してて、足の悪いおじいちゃんを支えて階段を登ってるのがみえた。
モモを食べながらホットミルクティーを飲む。こっそりiPhoneを充電する。
ここは静かなヒマラヤの小さな宿、遠くから聞こえてくる笑い声、寒くなってきたからカップを両手で温めながら、ダウンも持ってこればよかったなって思う。