ヒヴァ 1月17日

ヒヴァについたら雨が降ってた。
城壁に囲まれた古代都市。そのめちゃめちゃデカい城壁に唖然とする。
こういう城壁で囲まれた都市はカラといって紀元前からたくさん残ってるみたい。ヒヴァはその中でも特に大きいカラなのかも。

 

城門をくぐったら空みたいに青い塔が目の前にあらわれた。
表面が雨でつるつるとしてる。非現実的な感じがする、空と同じ色だから?宇宙の文化みたい。

雨降ってるし、見惚れてないで宿を探さなきゃだ。
美しい通りを歩いて最初に聞いた宿は40ドル、高いよムリ。
雨の中、ヒヴァの街を重いバックパックを背負って歩く。
だんだんと雨で気が滅入ってきた。

とぼとぼ歩いてると軒下に座ってる女のコが声をかけてくる、宿なら10ドルであるよ。
連れてってもらった。

ぱっと見た感じ宿にはみえないけど、中に入ったら伝統的なアラビアの家って感じですごく広い。
お願いして2階の窓際にしてもらった。

朝食つきでシャワートイレついてて10ドル。うれしい…
他の人たちは15ドルだから黙っててね、だって。

夜行列車で12時間たってたし、お腹も減ってた。
安い食堂なら城外にあるよ、宿の人に教えてもらって食べにいく。
狭い路地を通ってメインの通りへ出た。
振り返るとあの青い塔がみえた。

 

城門をくぐったらバザールになってた。いろいろ生活必需品も買わなきゃ。まず今はご飯だけど。
食堂にはいって空いてたテーブルに座る。
隣に気難しそうなおじさんが座ってる。
なんか緊張するなって思ってたら話しかけてきた。こっちが英語しかわからないって気づいたら携帯を渡される。
なんだろ?もしもし?携帯を耳に当てると英語が聞こえてきた。話してるとおじさんはずっとにやにやしてる。
息子さん?
うん。
自分は話してないのに楽しいんだね、ふふふって笑った。

おじさんとお別れして、食堂で食べてるとおばさんたちが美味しい?って聞いてくる。
美味しいよ、とても。
1台しかないTVでは何か映画をやってた。

外は雨。

映画をみてると雨音に混ざりながら、すこしづつぼーっとしてくる。
食堂で地元の人たちと黙って映画をみる。

ここはヒヴァ。
紀元前から続くシルクロードの古代都市。
言葉の意味は「聖都」