ブハラ 12月16日

ヒヴァの城内の宿で130000スム。日本円だと1500円くらい。
朝ごはんもついてたし、家族もすごい親切だった。

Googlemapでヒヴァの宿を調べると、どの宿も300000スムとかする。どこもすごく綺麗だし、シャワーも暖房もついてるからそれくらいするかもって思う。
でも、私はパキスタン、アフガニスタンって安い国を旅してきたから、たとえどんなにいい宿でも3000円は払えなかった。

ウズベキスタンは昔はソヴィエトだったらしい。
ソヴィエトだった中央アジアの国々はインフラがすごい充実してた。街のみためも東欧って感じだった。
温水シャワーや整備された道路やセントラルヒーティング、きれいで美しい街並みやカフェ。静かで礼儀正しい人たち。すくないイスラム色。
逆にアフガニスタンやパキスタンはカオス。汚くて騒がしい街、出ないお湯、初めからない暖房、ボロボロの道路。にぎやかでおせっかいで親切な人たち。強いイスラム色。

どっちがいいんだろう。
旅をするなら好き嫌いかもだけど、そこで生まれて生活するならタジキスタンやウズベキスタンかもしれない…って思うけど…
でも氏族社会で家族や親せきに囲まれてる方が幸福度は高いかもしれないし…

熱いチャイに卵とパン、それとジャムとバターにクッキーとフルーツ。すごく安く泊まらせてくれたから自分で使った食器は自分で洗ってた。洗ってるとお母さんが「洗わなくていいのに!」っていつもあわててた。
窓ガラスにはいつも氷が張ってた。手でさわると薄い氷がガラスの上をすべってく。
子供たちは物静かで賢そうだった。話すとうれしそうにしてた。
午前中は子供たちは学校にいく。だからヒマで散歩にでかけた。
ヒヴァの街は城壁に囲まれてて観光客は入場料を取られる。だからいつも街の人が使う門をつかって出入りしてた。
といっても寒すぎてあんまり外を歩かなかったけど。

三日間の宿泊がおわった。お礼を言って宿をでた。
ヒヴァの街は氷点下10度以下。
地面を1mくらいの白い雲が走る。歩いてるだけつま先が凍りそう。地面は凍りついてると思う。スニーカー買い換えててよかった。

ヒヴァからブハラまで列車でもどる。
駅はガラガラで人がほとんどいなかった。席は寝台だったけど逆方向だったから空いてる席に移動した。

ずっと砂漠が続いてる。窓の外には地平線が続いてる。
乗り合いタクシーでみたほうがより一層に虚無を感じたけど…なんでだろう。どこまでも続く砂漠と電信柱は列車からだと味気なくみえた。
古くて粗いカメラで撮ったみたいな風景。
音楽を聴きながらマイナスの砂漠を走ってく鉄の塊。