ブラショフ 4月23日

今日はドラキュラで有名なブラン城へ。

朝早く目が覚めてから寝つけなくなっちゃって、ちょっと早めに宿を出た。

 

北のバスターミナルへてくてく歩いてく。途中のパン屋さんで30円のクロワッサンを買って食べながら歩いた。ブルガリアもそうだけどルーマニアもパンが安くておいしい。

歩いてると小さな売店の窓からコーヒーを受け取ってるのが見えて、私もコーヒーを作ってもらった。

 

バスターミナルはwifiが使えないみたい。

うろうろしてると日本語のガイドブックを持ったおじいちゃんがいた。話してると今からブラン城に行くみたい、いっしょに行くことになった。

 

ドイツから鉄道でずっと南下してきたみたいで、今までもいろいろな国を見てきたみたい。年上なのにすごく丁寧な人でほっとする。旅のこととか、いろんなことをバスの中で話してた。

ブラン城にはバスに乗って1時間ほどで着いた。降りるとすぐ柵の向こうの丘の上に城が見える。どうやって行くんだろう?

ぐるっと回ってたくさんのおみやげ屋さんを抜けると入り口があって、カウンターで35Lei(900円)払って門の中へ。

 

緑の敷地の丘を上がって城門から階段を上がっていく。

ブラン城の中は階段も部屋も狭くて入り組んでる。でも観光客がめちゃめちゃ多いからすごい渋滞する。人と密集すると気持ち悪くなる。

ちょっと広い窓に出て押し殺してた呼吸をした。

 

階段や通路を上に下に行ったり来たり、いろいろな資料を見ながら1時間ぐらいでブラン城を出た。城全体を撮りたかったけど、ぜんぶを見渡せる場所は最後まで見つからなかった。

 

周りのレストランは高そうであきらめて、代わりに隣の民族博物館のようなものがあったのでぐるっと見てまわった。

ブラショフへ帰るバス停がわからなくて、おじいちゃんと行ったり来たり。

人に聞いたりしてやっと見つけたバス停でアイスを食べた。帰りのバスは疲れてぐっすり寝てた。

 

バスでブラショフに戻ってランチを食べた。おじいちゃんが豪華に肉料理を食べてて分けてもらえた。うーおいしい…

いっしょに旧市街まで歩いて別れる。暑いから気をつけてね!今日はめちゃめちゃ歩いてるよ!

 

私はカフェでwifiをつないで通話しながら、アイスコーヒー7Lei(170円)を飲んでぼんやり。こっちでアイスコーヒーって頼むと生クリームが乗ってるけどこういうものなのかな?

今日はこのあと山の上からブラショフを眺めて、夜は黒の教会でパイプオルガンのコンサートを聴きたい。

 

カフェの裏山からロープウェイに乗ってトゥンパ山に上がる、往復16Lei(400円)。

頂上の駅で降りて矢印の方向の右に進むと10分で山頂に着いて、そこには街から見えるBRASOVの巨大な看板があった。看板を支えてる鉄のはしごを登ると平原の向こうまで見渡せる。

小さなブラショフの街の通りを遠く小さくクルマが走ってる、風がすごく気持ちよかった。

見晴らしのいい場所にいるとなんで気持ちが変わるんだろう?街から見上げてたときはつまらなそうな山だったのにね。言葉では説明できない感覚の世界。頭でわからないからやってみるしかなくて、あとはサプライズ。

 

降りてロープウェイで下界へ、コンサートの始まる時間が迫ってたから急ぎ足で黒の教会へ。

教会の入口にはConcert 12Lei(280円)って書かれてる。チケットを買って教会の中に入るとみんな座ってこっちを見てる。あれ?

後ろを見上げるとルーマニアでいちばん巨大っていうパイプオルガンは入口の真上にあった。だから教会の椅子もぜんぶ入口向いてるんだ…

 

テキトーに座って銀色に輝く巨大なパイプオルガンを眺めてると18:00過ぎに演奏が始まった。

床と身体が低音で震えてる。パイプオルガンってどんな仕組みなんだろう?どんどん上に伸びてく感じの音。目を閉じたり開いたりしながら、音の変化を感じてるといつの間にかガクッと寝たりする。

1時間でコンサートは終了。

 

黒の教会を出て、昨日夜中まで踊ってた広場を越えてケバブ屋さんでwifiをつないだ。ジュースを飲みながら、次の街シギショアラの宿を予約しておいた。ホントは宿じゃなくてプライベートルームがイイんだけど、ブラショフで見つからなくて迷子になって失敗してるから宿を予約しておいた。

 

ここの宿の景色がよかったから、ブラショフにはもう1泊してスーパーで食材を買ってキッチンで調理することにした。

宿に戻ってシャワーを浴びて洗濯をしてから近くのスーパーへ。ソーセージとヨーグルト3つ、グレープフルーツジュース1.5ℓ、カマンベールチーズを買って20Lei(500円)ほど。

宿の窓辺で夜景を見ながら小さな晩餐をする。