ブラショフ 4月24日
今日はトランシルヴァニア地方の要塞教会群を見に行くつもり。
お金がもうなかったから両替しに旧市街を歩いてた。
大きなホテルでは両替やってなくて銀行もExchangeも日曜日だからはやってないみたい。ヨーロッパは日曜日はお店もしまってることが多くて不便なんだけど、それは逆に働きやすいってことなんだろうなって思う。
たまたま1つのExchangeがちょうど開店したところで100Euroを440Leiに替えてもらえた。
プレジュメルとルシュノフという2つの要塞教会が近くにあるのは知ってた。
プレジュメル行きのバスは日曜日でやってなくて、タクシーで行くしかないけど金額が心配。走ってるのはなかなか停まってくれなくて、しかたなく客待ちのタクシーに声をかけた。
いきなりHow much?って言われる。う…メーターを使ってよって思う。
1kmあたり1.7Leiだから15km先のプレジュメルまで25Leiって言ったら、往復で50Leiって言ってくる。しかも怒鳴ってる、英語通じないし。
もしかしたら向こうでタクシーがつかまらないかもしれない。50Lei(1250円)で連れてってもらうことにした。
タクシーはブラショフの街を抜けて高速道路を走ってプレジュメルの街へ。
けっこう遠いのね、25Leiでも当然かも。あとヨーロッパは高速道路が無料なのね。 プレジュメルで停まったら、タクシーの運転手、お金払えって言ってくる。往復じゃないの?払ってどっか行かれたら困るし、まだ行きだけだし、しかも怒鳴ってるし…
話してると腹がたってきて日本語で言い返す。最初から英語が通じないのに気をつかう必要なんかなかった。20Lei払って残り30Leiは帰ってからって伝えてタクシーを出た。
要塞教会はアレ?って感じにタクシーの目の前の街中にぽつんとある。
てくてく歩いて10Lei(250円)でチケットを買って門を通り抜ける。
リラの僧院と比べるとスケールがずーーっと小さい。修道院の真ん中に教会があるのは同じだけど。ヒマだから教会を囲んでる修道院の階段を登って通路を歩いたりする。
通路を歩いてると年季の入った薄い板が割れて落ちたら大怪我しそう。ゆっくりゆっくり歩く、緊張感あるのが少しだけ楽しかった。
あんまり見るとこもなくて10分ぐらいで飽きてタクシーに戻った。
世界遺産だけどタクシー代とチケット合わせて1800円は高すぎたなって思う。
ブラショフのバスターミナルまで送ってもらうと、運転手が基本料金を追加で払えみたいなことを言ってくる。だったらHow muchって言わないでメーターを使えば?って伝えて、そのまま無視してタクシーを降りてバスターミナルへ入ってった。
次の要塞教会はルシュノフ。バスターミナルのめっちゃ陽気なスタッフがルシュノフ行きは12時の2番ゲートだよだって。
あと1時間待たなきゃだ、近くのカフェで久しぶりのビールを2.5Lei(62円)で飲んで待ってた。 12時ぴったりにバスに乗ってルシュノフへ(4Lei)出発。
うとうとしながらハッって目が覚めたらルシュノフの看板が窓の外に見えて慌てて降りた。
何もない広い田舎道、ええ?どっちへ行けば? お城のマークの
看板にしたがって歩くと、がらーーんとした通りの向こうに山と山頂に要塞のようなものが見えた。
でも通りにぜんぜん人がいない。
閑古鳥が鳴いてるカフェを抜けて山道を100mぐらい登ってく。
振り返るとルシュノフの街が一望できた。さらに山道を登っていくとそのまま要塞の外壁へ出た。すごい…ルシュノフは巨大でプレジュメルとぜんぜんスケールが違うよ!
外壁をぐるっと入口まで歩くと人がいっぱい。
どこから来たんだろ?山頂にくる別のルートがあったのかな?
12Lei(300円)でチケットを買って城門をくぐった。広場の日陰に座ってひと休みしたあと坂道を登って街の中へ。街は絵に描いたような中世って感じ。澄み切った青空とあってて、ものすごくきれい。
通りを抜けて奥の壁際でおじいちゃんがアコーディオンを弾いてる。
なんか聴いたことある曲だった。
ちょっと観光客が多くて、もっと人が少なかったらサイコーだなって思う。でも博物館だったりお土産屋さん見て回るだけでも楽しかった。
山を降りるときは人の多い来たのと逆のルートから降りてみた。
途中で恐竜のアトラクションパークみたいなのがあって、こっちが集客してるのかも。
山道の先は広大な駐車場で日本の観光地みたいにクルマでいっぱいだった。露店のおばさんに聞いたら、バス停は1km先にあるみたい。タクシーを勧められたけど1kmだし山道を歩いて行った。
小さなバス停からバンみたいなバスでブラショフまで帰った。宿に戻る途中、昨日いっしょに食べたレストランで遅いお昼ごはんを食べた。
旧市街のマックでコーラを飲みながらwifiにつないで通話。
宿に戻ってシャワーを浴びて洗濯をする。なんか虚しさみたいなのを感じて、この街はもう出た方がイイんだろうなって思う。
夜、スーパーに行って巨大なシュークリームとカマンベールチーズ、明日の朝食のアップルパイを買った。宿のキッチンで夜ごはんを作って部屋で窓の外を見ながら食べた。