ポカラ 11月18日
目が覚めたら6:45。ポカラ行きのバスまで15分しかなくて、あわてて濡れたままの洗濯や化粧品をバックパックに放り込む。
ドアをノックする音、開けると宿のおじいさんが心配して声をかけてくれる。すぐ出て行きますぅって答えて宿を飛び出てタメル地区の東にある大通りへ走った。
道路を渡って乗り場っぽい場所へ行くと、もう出発したよだって。うぅ20分も過ぎてるし当たり前か…困ってたら別のバスに強引に乗せられる、ちょっと小さいけど同じ700ルピー(1ルピー=1.2円)でポカラに連れてってくれるみたい。お金がムダになったけど他に方法ないし、あきらめて座ってると窓の外から急いでる感じのお兄さんに大声で呼ばれた。
今すぐバスを降りてこのバイクの後ろに乗れだって、先に出発したバスに連れてってくれるみたい。え?ホントですか?勢いに押されてバスを降りてバイクに乗るとエンジンをふかして大通りを走ってく。風を顔に受けながら空を見上げた、あ、そっかバイクが好きな理由がわかった、視界がぜんぶ風景になるからなんだ。
しばらく走って大通りのバスがたくさん停まってる場所でバイクは停まった。お兄さんはバスの間を歩き回ってる、探してるのか待ってるのかわかんないしココどこかわからないし、すごい不安になるよ…10分ぐらいうろうろと歩いてチケットと同じオレンジのバスに乗せられた。周りは似たような旅行者ばかりですこし安心、聞いたらちゃんとポカラに行くみたいだし。バイクのお兄さんにお金払ってないけどイイのかな。
バスは西へ向かう、200km離れたポカラの街へ。
カトマンズの街を抜けてレストランに駐車。朝ごはんにダルスープとサモサ選んだ。バスが必ずくるからあまり美味しくもない、ほかのお客さんといっしょに外のイスに座って食べた。
すこし日本の田舎にも似た山道を走り続ける。お昼ごはんはイギリス人?のおじいちゃんが頼んでたのをマネして煮た豆に辛いソースを添えたものとミルクティー。これもとくにおいしいわけでもなかった。
夕方にポカラの街に到着、バスを降りたらゲストハウス客引きに囲まれて日本語を話すおじさんに捕まってしまう。600ルピーと安いしレイクサイドだしイイかな。小さなバンに乗せられてレイクサイドにあるHotelAngelへ5分ほど。3階のTVのある部屋でバストイレ付きですごくきれい。窓からヒマラヤの景色が見えないのが残念だけど。
すぐに湿ったままの洗濯物を乾かそうと広げたけど室内は乾かなそう、屋上に上ってほかの洗濯物の奥に並べてしばらく穏やかな景色を眺めた。
自転車貸してくれるかと思ったけど壊れてるそう、しかたなし。わくわくしながらレイクサイドを歩いてみる、カトマンズの猥雑な異国情緒とは違う欧米の避暑地っぽい雰囲気。日が落ちてすこし寒い、せっかくだから旅で羽織るのが欲しい、ネパールの服はどれもとてもかわいい。1軒のお店でシンプルだけど大胆なデザインのパーカーを3000円で購入。
彼にオススメされてたレモンツリーというレストランを見つけて2階に上がる、おいしいと評判のチキンカレーを食べる。
食べ終わって窓際に移動してカクテルを飲みながら通りを見てぼんやり。通りの反対側のバーからライブの音が聞こえてくる、色鮮やかなシーシャの並んでるお店に出入りする欧米人たち、ロウソクの火が照らす民族っぽい仮面の並んだ店内。このお店は人が少なくて居心地がすごくイイ。すこし寒くなって、さっき買ったパーカーを着る。
初めてのシーシャを吸いにビジービーというバーへ。
欧米人が盛り上がってるなか、柔らかい灯りの小さなフロアで地元のバンドが演奏してる。奥のカウンターでオレンジのシーシャを吸ってみる、冷たくて甘い空気がのどを通ってすごく気持ちイイ。はじめ上手く吸えなくてバーテンダーが笑いながら教えてくれた。
私より背が低そうなネパリにナンパされたので笑ってるとバンドが去ったダンスフロアで踊り始めた、踊るの上手だね。酔ってたのかもしれない、周りの人たちも盛り上がってぼんやりとした意識のなかいっしょにフロアで踊った。