ヤズド 1月9日
ケシュムの港は封鎖されてた。
今日はやってないって。そのままタクシーのおじいちゃんがとなりの港までつれてってくれる。
ケシュムは大きな島だよ、だって高速道路まであるから。
小さなフェリーが波止場に止まってる。
クルマや人がフェリーに乗り込んでく。人混みを避けて階段に座った。
船は港をガリガリとコンクリートを削って離れてくけども、白い鳥たちはいっしょに飛んできた。
ニュースでみたペルシャ湾は戦争だったけども、リアルでみてるペルシャ湾はタンカーのならぶ青い空間だった。
対岸で誘われたタクシーはぼろぼろで、すこし高いなって思ったからエンストしたタイミングで降りた。
イランにきてからヒッチハイクができてないのがストレスだったからヒッチハイクをした。
すぐにクルマは停まってくれて、おしゃべりなおじさんがクルマを走らせた。
クルマは高速道路を越えて走ってく。
ずいぶんと西に来ちゃったんだなって思う。
イランではフーバーの代わりのアプリがあって、街についたら服屋さんの人がそれでドライバーを拾ってくれた。
ハグしてわかれる。
ねえ?この曲は?
イランの曲だよ、アーティストはアメリカに住んでるんだ
ドライバー好きなその曲はすこし暗いクラブミュージックで、ジャケットの黒い雰囲気とは違ってさみしく聴こえた。
ケシュム長距離バスで数時間、私はヤズドについた。
あ、あの青い塔。
2年前に来たときに見た塔と同じ青い灯り。
宿は…たしかこっち…
細い裏通りを歩いてくと似たような宿がいくつか。
こんな入口だったっけ?すこし違うような…
思いきって入った宿は正解だった。
2階に泊まってたんだよ
スタッフは違う人だったけども、部屋のことを伝えた。
2階に空いてたもう一つの部屋はすこし狭かったけども、十分だった。