リマ 12月12日

外が明るくなってた。
何時に目が覚めたんだろ?
海、みれるかな。

シャワーを浴びてホテルの猫と遊んだ。猫は柵の向こうから手を伸ばしてくる。
私の手、さわりたいの?

そういえば海どっちなんだろ?
売店のおじさんに道を聞いた。
宿を出て左に進むと正面に大きな顔の壁画。そこを左に進むとメインストリートに出た。朝だからかな?サラリーマンっぽい人たちが2本の脚で移動してる。

 

 

ビルの一階にはSubwayとか、そんな感じのファーストフードが並んでる。
歩いてたら、ビルとビルのすきまのむこうに明るい空間がみえた。
そのせまくて暗い路地裏を通り抜ける。
明るい空間だと思ったのは公園だった。公園は谷のように下に広がってる。
左手が海みたい。だって空が広いから。

公園のまわりはジョギングしてる人たちが多い。左に歩いて行くと海はあったけど断崖のむこうだった。海岸線沿いにどこまでも続く巨大な断崖。
断崖に沿って高層マンションの群れがどこまでも続いてる。灰色の空の下ずっとずっと見えなくなるまで続いてる。
ディストピアみたい。

どうやって降りるんだろう…
高すぎて海岸には簡単には降りれなそう。赤い階段で崖下の公園に降りて行く。何人かサーファーたちとすれ違った。

砂浜にわたる道はクルマがびゅんびゅん走ってる。すごいスピードで怖くて渡れない。
近くに信号はなかったから車の空いた瞬間をねらって走って渡った。

ずっと続く灰色のビーチ。
灰色の空と広くて高い波。海の向こうには日本があって、ココは太平洋の反対側なんだね。
ジョギングしてる人たち、サーファー、どこか無言の人たちだった。
しばらく歩いてわかったけど、この先も断崖の下のビーチがずっと続いてるってこと、そしてこれ以上進んだら、もう崖の上には戻れないってこと。

遠くの海の上に突き出たレストランは青い外壁で寂しくて、波を背景にぽつんと門番が立ってた。

赤い階段を登って街に引き返した。路地裏にあった小さなカフェにはいる。
500円ぐらいでクロックマダムをたべた。店員さんがすごく優しかった。
このカフェにはそのあとも毎日行きたかったんだけど、場所が分からなくなってあれから行けてない。似たようなオープンカフェが並んでた区画にあったんだけど…

公園のまえの教会に入った。この後南米を旅してて、いくつもの教会に入るけど、ココは最初の教会。

オープンカフェで友達とBrainWarsやってとても楽しかった。
旧市街へいこうとタクシーに頼むとなぜか断られた。
まあ、いっか。
かわりにワカ・プクヤーナ遺跡まで歩いてく。遺跡の近くには観光バスがたくさん止まってた。
ふーん…有名な観光地なんだね。
小さな動物園になってるの?ただ飼育してるだけ?リャマが3頭ぐらい遺跡にいる。

 

 

 

ホテルに帰ると憂鬱感がでてくる。
南米版SEX&TheCityみたいなのを何時間も夜中まで見てたら気持ちが楽になった。

夜中になると近くから低音が聴こえる。
きっとクラブだと思う。せかくだから行ってみようかな。
ホテルの門が閉まってる。
鍵開けようとガチャガチャしてたら受付の人が出てきそうになったので慌てて部屋にかえった。

日本から遠く離れた南米の夜、明日は旧市街に行こうかな。