元阳 2月10日

朝、窓を開けると雲海になってた。
雲海なんて何年ぶりだろう。窓から入ってくる空気がひんやりと冷たい。この街は思ってたより標高が高いのかも?
中国南部、雲南省の元阳という街。
なんとなく気まぐれで来たんだけど…ほんと来てよかった。
コーヒーを淹れてしばらくぼーっとして雲をみてた。

お金が無くなってた。100円もないよ。
街に銀行にお金を降ろしに行った。
街…というか村なのかな?
元阳の村は狭い山間に造られてて坂道ばかり。
朝ごはんに中華まんを食べたかった。けど売ってなかった。

宿の方までもどって近くの小さな食堂で麺を食べた。
ホウロウの鍋で出てくる。
デザインが面白くてかわいい。
なんでホウロウってかわいく感じるんだろうね?

前のテーブルでは家の子供が朝ごはんを食べながら遊んでる。
やっぱり朝ごはんをひっくり返して怒られてた。
なんだか長閑な街だなって思う。

この元阳の村には世界遺産の棚田があって、それに気がついたから来たんだけど…
今日はそこまで歩いて行ってみるつもり。

街は小さな道沿いにあってダラダラと続いてる。
その道を5kmくらい歩くと街をぬけた。
大きくて立派なハイウェイがみえた。クルマがびゅんびゅん走ってた。
歩いてるとき私しかいなかったから、きっと棚田もひとりで独占できるかも…とうっすら思ってたけど。
さすが中国、ド田舎までしっかり道路が作られてて隙がない。
そして棚田はみごとに観光地化されてた。

棚田の写真を撮りながら先に進んでく。
棚田は遠くの山あいまで続いてたけど、ここで十分かな?って思った。
小さな村で柚子茶を飲んでそう思った。

宿まで歩いて帰った。
部屋にもどるときに宿の美少年にスマホをみせられる。

WeChatを交換しようよ
お母さんに見知らぬ人と交換するなって言われてるけど…
いいよ!よろこんで
でも、お母さんは正しいと思う
もっと色んな人と話したいんだ
相手から強引に連絡先を交換しようとする人は気を付けたほうがいいかも?詐欺とかもあるし…

夜、広場からダンスの音楽が聴こえてくる。
中国っぽい煌びやかだけどかわいらしい音楽。キラキラと金色の風景が脳裏に浮かんでくる。
なんだかいてもたってもいられない。
わくわくする感覚が身体から湧き上がってくる。

音楽が消えないうちに広場まで走ってた。