周荘 10月23日

目を覚ましたら鶏の鳴き声がきこえる、うすい光は飾り窓から入ってきてて外は明の時代の村。
昨日まで泊まってた上海の密室の様なモーテルとはとまるで違う。夜にどこからかピアノの音がずっと聴こえてたような気がする。

大きなベッドから脚をおろして木の床を歩いた。バルコニーに出たら村には霧が満ちてた。洗濯物はまだ乾いてなかった。
全部の飾り窓を開けた。お湯を沸かしてバルコニーでお茶を淹れる。
ここは周荘という水の都、800年以上前の明の時代の風景がそのまま残ってて、一昨日に上海から来て、すごくよかったから。

 

飲茶とか朝から食べれたりするのかな…霧のなか歩いてみたい。
宿の前はお寺の入り口。小さなお店が何軒か、晩秋の落ち葉と遊ぶ子供たちがいた。
なんか懐かしい気がした。

 

 

運河には風景画を描いてる人がけっこういて、中国は絵を描く人が多いんだなって思った。
40円ぐらいの饅頭を2つ買って絵を描く人たちと並んで座って食べる。流れのない川はメダカがたくさん、川底には積もった枯葉がいっぱい。

 

 

 

 

湖の方に歩くとボート乗り場があった。近くの食堂に「炒飯?」って声をかけられる。このお店は炒飯が食べれるんだね、よかった…手軽に食べれるし夜にこよ。

昨日のカフェに行ってまた抹茶シェイクを飲んだ。
まただね笑
う、美味しかったから…
このお店は洋楽が流れててお客も少なくてのんびりできるし、2階の窓から川沿いの村の生活が見れて、なによりシェイクの量が多いから長い時間いれるし。

 

 

宿に帰ってお茶を淹れながらブログを更新したり友達と話したり。中国はLINEもTwitterも使えないんだけどVPNというのを使えばつながるって教えてもらった。
ベッドで続きを書いて気付いたら寝てた。

夕方、川沿いを歩いてたら後ろから声をかけられた。なんだろって思ってた、手にぎゅって渡されたのは袋に入った2つのお茶っ葉。強引な押し売りかなと思って断ってたら、しきりに麺を食べるしぐさ。
なんとなく受け取って歩いてた。
あ、昨日のラーメンのおばさんだったんだ!息子が変なラーメン作ったからお詫びにお茶をくれたんだ。私は忘れてたのに…
周荘から離れる時にあいさつできるかな。

 

 

アクセサリーを探してた。旅行に行くたびに左手にバングルを増やしてたんだけど、日本に全部忘れてしまってた。
巻いてないとさみしかったから。
でも似たようなデザインばっかりでおみやげっぽいし…タピオカを飲みながら一軒一軒見てると、湖に近い小さなお店がぴかりと光ってた。繊細でかわいいしアイデアに満ちてて、ひとつのバングル15元(300円)だって、気に入ったのを3つ選んで袋に入れてもらった。

 

夜ご飯は朝にチェックしてた湖沿いの食堂で炒飯を食べた。
また朝のカフェへ。カウンターは昨日の人じゃなかった…2階でいちごシェイクを飲むんだけどトイレ行きたくなってきた、カフェにトイレがないっぽい。
外に出てまた戻るのも…しばらくして我慢できなくてトイレへ行った。

夜、バルコニーに出ると村は霧に覆われてて、どこからかピアノの音。
やっぱり幻聴じゃなかったんだ。映画の世界にいるみたいだね。今いけば川沿いの景色は幻想的ですごいだろうなぁ。

ピアノの音を聴きながら、お茶を淹れた。
写真を撮りにいきたいと思ったけど、遠くから鶏の声。お茶を飲みながら、このままでもイイかもしれないって思った。