パタン 11月26日
あさってに日本に帰る。
だからそのまえに思いっきり旅をしようって思った。
2日間でカトマンズ盆地にある古都パタンとバクタプルを自転車で回ろうという計画。
タメル地区ですこし休んでたからかヒマラヤトレッキングの筋肉痛も癒えてきた感じ。
タメル地区で自転車をレンタルしようとしたんだけど、最初のお店は長電話で待たされたあと1日1500ルピー(1ルピー=1.2円)とか言われてやめた。
ちょっと離れた場所でマウンテンバイクを700ルピーでレンタル。忘れないようにロックキーの番号をメモしてパスポートを預ける。
よし…南のパタンに向けてサイクリングの開始。すぃすぃ…
カトマンズの大通り、生ジュースのお店でキウィを絞ってもらう。旅行中はビタミンが足りてない気がする。自転車を路肩に倒して座ってゴクゴク、このお店はメニューが英語で書かれてなくて観光客向けじゃないみたい。忙しい朝の通りをぼんやり眺めてると生気が回復して解放されていくのを感じた。
大きな橋を渡ってパタンの街に着く。狭い路地を抜けてダルバール広場を目指す。
■ダルバール広場
ダルバール広場って王宮とその周りの寺院群のことらしくて、カトマンズ盆地にはカトマンズのほかにパタンやバクタプルにもある。
博物館のカフェに入ると外の喧騒がウソみたいな静寂、誰もいなくてびっくり。
広場にはいろいろな種類の寺院が並んでて壮観。近くの2階にカフェがあって眺めながらぼんやりすることもできるみたい。
目立つ石の寺院はインド式だそう。
ダルバール広場の向こうの大きな通りでは市場が開かれていて生活雑貨が並んでる。
路地裏に入ってみた。
金細工の修行をしているのかな?カンカンと叩く音が聞こえてくる。お願いして写真をパチリ。
ちっちゃくてかわいいわんちゃ。
マハボーダ寺院目指して歩く、信心深い親子が3代で完成させたとか、掘った仏像の数は9000あるみたい。
■マハボーダ寺院
地震で壊れてなくてホントによかったけど、補強されてた。
寺院内の屋上にあったカフェ、私一人だけで時間が止まったよう。空とどこまでも続くカトマンズの屋上、下界から切り離されてて、なにか世界みたいなのを感じた。この感覚は日本でも屋上にいると感じる時がある。
■マチェンドラナート寺院
広場にぽつんと建てられてた、参拝してる人もいなくてさびしい。
ダルバール広場に戻って、石段に座ってミルクティーを飲んでたらボロボロの乞食にミルクティーをせがまれた。最初断っちゃったけど断る理由なんてなかったから渡したら、すぐ飲んで立ち去った。こんな寒いのに肌着1枚でこれから何年も過ごしていくのだろうな。きっと私と彼とではお金の価値が何倍も違うハズ、1000ルピー渡したら大切に使ってくれるかなとか考えてた。
日本語?Melting Potというお店は雰囲気がとてもよくてキャンドルとか置いてた、狭い階段を登っていく。
■ゴールデンテンプル
文字通り金色、というほどでもないけど。
■クンベシュワール寺院
たくさんの人たちが並んで食事をしてた。なんだろう?とても厳かで雰囲気のある寺院で息を飲む。
中にはいったらゆっくりしていきなさいってお坊さんに言われた。とても懐かしい気持ちになる。
カトマンズへの帰り道、道路を自転車で走ってたら真っ暗に。
歩道は走れないから車やバイクといっしょに走るんだけどすごく怖い!しかも渋滞に巻き込まれるし、転んだら轢かれてしまうよ!
前を欧米人女性が自転車で走ってたのがすこし安心だけど、鳴り響くクラクション、眩しい車のライト、エンジン音、ひええ…
なんと途中でチェーンが外れてしまって、2kmほど歩いて押して帰った。へとへとになってレンタサイクルに戻ったらと手でチェーンは直せるよって笑ってた。
夜は安くておいしいというネパール料理のお店へ、お店の女子と仲良くなっていろいろ話した。忙しそうだなーって思う。
夜のカトマンズ、もう、今日と明日で最後になってしまう。
寂しくなって街を歩いた。
建物の上の方から聞こえてきた音楽に導かれて階段を上がったらそこは静かなシーシャバー。寝っころがりながらシーシャをぷくぷくする、オレンジの香りが口に広がってふわふわする。
遠いネパールにいるのに、ずっと昔からここにいるような気持ちになる。
ここはカトマンズの街。