コーチン 11月1日
インドはやっぱり暑くて、香港もTシャツでよかったけどもっと暑い気がする。11月の南インドのコーチン空港でフリースをバックパックに詰めてた。
空港の外はタクシーの客引き、といってもすごい穏やかでアレ?って感じ。2、3人に軽く声をかけられただけで、本当にインドかなって思ってしまう。
インドってもっとこう人が寄ってくるイメージだったんだけど…。
空港って無機質なとこが多いけどコーチンは違って地方の駅みたい。
フォートコーチンまでタクシーで2000円ほどでバスだと200円ぐらい。もちろんバスで行くんだけどバス乗り場がわからなくて行ったり来たりしてた。
人に聞けばよかったんだけど、なんとなく距離を近づけてインド人に聞きづらくて歩き回ってた。
結局はsimカード売りの人に聞いて、新聞売りの人に聞いたけど。
なんとなく気になってた少し離れたとこに停まってるバスに乗った。
お金払わなくてイイの?
イイから座ってて
音楽が鳴り響くインドのバスは楽しかった。
走り出したら優しそうな乗務員がひとりひとり行先を聞いてお金をもらってた。
バス代は120円ほどでタクシーにしなくて良かった。
窓の外は民族的なのんびりした雰囲気ですごくリラックスしてた。
バスは街中を通り過ぎてヤシを抜けて1時間ほどでコーチンのバスターミナルに停まる。乗客が乗り降りして、そのまま乗ってたらバスは走り出して大きな長い橋を越えてフォートコーチンへにはいってく。
高いビルとかはなくなってフランス調の小さな建物が並んでてかわいい街…
海沿いの公園前がバスの終点。
バスを降りるとトゥクトゥクが声をかけてきた。
10ルピー(20円?!)で宿までイイよ
サンシャインってゲストハウスに決めてるよ
他の宿がいい
行ってから決めるよ
その宿はブログの情報なんだけど。え?閉まってるじゃん・・・
なんとフォートコーチンで1番評判よさげだったサンシャインゲストハウスは廃墟になってた。
頼むしかないか…
400ルピー(800円)でシングルで窓のある部屋って言ったらオーケーって。
でもその前にお店を見てよ、1人連れてくるたびにショップからマージンが入るから、見るだけでイイから
ぐふっ
あんまりそのままな言い方だから笑ってしまう。
連れてかれたお店は高そうなシルクや置物がおいてある。すごいなーとか言いながら説明をテキトーに切り上げようとしてると腰に身体を押し付けてきた。
そういえばインドって痴漢やボディタッチ多かった気がする…サンキューって言って出た。
宿はめちゃ明るい人が受付でいろいろ冗談が多くてわらってしまう。
ここの人たちはあか抜けてるなー。
1階は窓が廊下に面してたから2階にしてもらった。
部屋はベッドとドレッサーがあるだけ、シャワートイレは別だけど清潔で明るいし。
部屋の外のキッチンは好きに使ってイイよだって。
荷物を置いてシャワーを浴びた。
遅い朝ごはんを食べに部屋を出た。
めちゃめちゃお腹が減ってたし今からインドカレーを食べる。
フォートコーチンはのんびりしてる。あとインドは旅行者がホント多いよね。
日本で海外旅行者が増えてるってニュースを毎日見てるけど、香港やインドに較べたら全然少ない。
トゥクトゥクのおじさんは海の公園沿いにレストランあるよって言ってたっけ。
人気のすくない黒人?がやってるホテルへ入った。
奥がレストランになってて客は誰もいない。コーチンは海の幸みたいでフィッシュカレーとチャパティとコーラ。
量が多くて濃くてめっちゃおいしい…
200ルピー(400円)はインドでは高いのかもしれない、きっとフォートコーチンは観光の街なんだろうな。
海沿いの公園には信じられないような巨大な樹が並んでた。
こんな大きな樹はじめて見る…レインツリー?
そのむこうにはアラビア海があって。
どこまでも穏やかなアラビア海の向こうにはアラビア半島があって、その向こうにはアフリカ大陸があるんだよね。
遠くをタンカーが浮いてる、進んでるのか停まってるのかわからない感じで浮いてた。
なんだか不思議な景色、世界が平らな感じがする。
海沿いをステップで歩く。
海の遠くから音が聴こえてきそう、コーンコーンみたいな遠く響く音。
チャイニーズフィッシングの網が並んでる。
泳いでる人は誰もいなかったけど海岸沿いには露店が並んでた。
街へ戻って歩いてると宿のすぐ近くに黄色いかわいいカフェをみつけた。
それはTea pot cafe。
おじさんが新聞を読みながらのんびりしてる、時計の音が聴こえてきそう…
おすすめのオレンジケーキは今ないって。ブルーベリーチーズケーキとアッサムティーを頼むと出てきたポットが丸くてめっちゃかわいい。
下がカップになってて上下に分かれる。
クリームも生の乳で甘くてびっくりした、紅茶もすごくおいしい。
紅茶はインドが本場だもんね。
帰りに雑貨屋で洗剤とシャンプーと石鹸を買って帰った。
宿に戻って洗濯して2階の屋上に洗い物をほしてった。
宿のおばさんが雨が降るよっていった直後から雨が降り始めて部屋で乾かした。
すこし休んで受付で明日のバックウォーターツアー(3000円ぐらい)と今夜のカタカリダンス(200円)を予約した。
あまり旅で予約ってしないんだけど、あらかじめ予定が決まってるのもわくわくするね。
バックウォーターはケララの水郷地帯を手漕ぎボートに乗ってのんびり8時間の旅。
カタカリダンスはコーチンの伝統。
カタカリダンスの会場は…近いのね…フォートコーチンはかなり狭いみたい。
アラビア海をもう1度見に行く、赤いマサラのかけられたパイナップルを20円で買ってベンチに座って食べた。
ビタミンが補給されてる感じがして満ちてく感じ、それにおいしかったからもう1枚たべた。
露店にあったコンセントの変換が欲しかったんだけど500円ぐらいしてて高くてあきらめた。
公園で太鼓のタブラを売られそうになる、そんな大きいの持ち歩けないよって言ったら、大丈夫小さいからだって。
値段も3000円ぐらいでかなり高いし、でもしばらく話してた。
インド人は英語がぺらぺら。
イギリスの支配があったからかな?日本も支配されればよかったのに。
公園の反対側はフェリー乗り場になってる。
小さなフェリーがコンクリートの上にガリガリと乱暴に橋を乗せる。車やバイクがどどーっと降りてくる。
インドではなんでも物理的だなーって思う。
またTea pot cafeに行った。おじさんがさっきも来たよねって苦笑い。
フォートコーチンは狭くて行く場所がない。
教会に入って写真を撮ってると子供が自転車で走ってきて僕を撮ってー!って叫んできた。
ふふふ。
インドだね。
ケララカタカリセンターは宿から教会を抜けたすぐ。小さなレストランが並ぶ狭い路地の向こうにあった。
平日だというのに他にも欧米の旅行者がたくさんで毎日のように行われてるんだって。ダンスというより劇なんだけどね。
始まる1時間前から舞台の上で化粧を始める。
床にチョークで文様が描かれていく。
だから1時間ぼーっと準備を眺てた。化粧に時間かけてるのは緑の顔面の主人公だけであとの2人は薄化粧。
カタカリは言葉でなくて、表情と身振りだけで全てを表現するらしいよ。眉毛や目をぐりぐりとよく動かしながらいろいろな感情表現を説明してくれた。アングリーとかアンニュイとか。
主人公とヒロインが大きな布の向こうに隠れて、太鼓やらで音楽が鳴り始めた。
緑の顔面のヒーローがフラれた腹いせにヒロインをひたすら殴りつける。みかねたヒロインの兄?が包丁で背中からヒーローを刺して包丁でぐりぐりする。なかなか死なない。だからぐりぐりする。最期は目玉をぐるぐる回転させて舌を垂らして死んでしまった。
化粧に1時間かけて舞台は40分ぐらい。ヒンドゥー教のラーマヤーナがもとになってるみたいでホントはもっと長くて1週間!?続くお芝居なんだって。
インドの初日、アラビア海にインド紅茶にカタカリダンス、盛りだくさんですごく楽しかった。
そして帰り道の星空もすごくきれいだった。