チュンポン 7月5日
目が覚めて窓の外をみたら深夜のバンコク。すごい都会…なんで寝てないの?
北バスターミナルに到着してベンチに座ってすこし休んでた。
深夜のバスターミナルは人が少なかった。
これからタオ島に向かうにはバスか鉄道でチュンポンまで移動してそのあとに船に乗るんだけど。鉄道は本数が少ないみたいだから、やっぱりでバスで行く。
北バスターミナルから南バスターミナルまで歩いていくことも考えたけど深夜だし、地図で4km以上あるみたいだしタクシーかな。ベンチから少し離れたタクシー乗り場、現地の人達が利用してるしここで拾ったタクシーならボッタくられる事もなさそう。
1番奥の列のタクシーに乗って深夜のバンコクを走ってった。
深夜なのに並ぶビルには灯りがともってた。
意外と距離を走るし歩くのやめて正解だったかも。
途中で停まって運転手が確認してくる。ちゃんと伝わってなかった?
サーイタイマイ・バスターミナルだよ、そこからすぐ近くにあったけど。
バスターミナルに降りると係の人が話しかけてくる、チュンポンに行きたいって言うとカウンターに連れてってもらえた。
250バーツほど、やっぱりスコータイからの長距離つかうより安い。
示されたバスは朝5時発。まだ時間あるね、カフェでアイスラテを飲みながら、iPhoneを充電してのんびりして待ってた。
南の島、東南アジアの海は澄んでてきれいなので楽しみだし、まだ続くバスの旅がうれしい。
少ししてバスに乗って出発、タイの南沿海を走っていく。
10時間ほどでチュンポンに到着、同じバスに乗ってたタイ人の男のコが話しかけてきた。
どこ行くの?
タオ島だよ?
こっちにおいでよ
ついて行くと地元の人達が使う小さな乗合バスに一緒に乗せられる。
すこし走った。
ここで降りて
うん
あっちに向かって行けば船だよ
ありがとう
歩いてると右手に海がみえた。
南の海だね。磯の香はしない、海がきれいだから。
船のチケット売場でタオ島までの船は夜発の朝着で250バーツ。
…まだ10時間も後だよ。
…バーツも残ってないし
1度チュンポンの中心までタクシーに乗せてもらって両替してきた。
船がタオ島に出航するのは夜の11時でものすごい時間がある。
近くのレストランでお昼ごはんを食べながら時間をつぶしてたけど、何もなくて時間を潰すのがけっこうツライ。
空港はあんなに快適なのに。
11時、夜になって船に乗船した。
小さい船で細い鉄の橋げたが架かってる。雨の中、滑って落ちないようにゆっくり渡った。
深夜の運航便は速度が遅いのか朝までかけてタオ島に着くんだけど、その分かなり安いみたい。
船のなかには欧米の旅行者が多かった。
布団がいっぱい床にひいてある。ここで寝るんだね。
夜の雨の海を汽笛を鳴らして出航、異国の船で寝るなんて雰囲気がある。
横になってiPhoneを見てたらいつの間にかねてた…
夜にトイレに行きたくって目が覚めた。
立ち上がったらけっこう揺れてる?歩けないぐらい、絶対真っ直ぐ歩けない。
ぐわんぐわん揺れてる…うっぷし。
柱から柱へ、走ってしがみつきながらトイレをさがした。寝てる人を踏まないように避けながら。
船倉へ降りる梯子になんとかたどり着くと、酔って調子の悪そうな旅行者が苦笑いしてコッチを見上げる。
降りると暗闇でタバコを吸ってる人がいる?…下はダメだなって思った…
甲板に出た。嵐だった。どこまでも続く夜の大波と雨、顔に叩き付ける雨、揺れがすごくて海に落ちそう。
早く横になって眠剤飲んでねないとコッチも酔いで気持ち悪くなりそう。
船室に戻って、倒れ込むように自分の布団に倒れてザックから眠剤を取り出して飲み込んだ。
遠い異国の海で寝れない嵐の夜をすごした。