周荘 10月22日
最悪だったモーテルを出て駅へ足早で歩いた。
昨日も行ってるからもう迷わない。
村の2つの石橋を越えて宿まで歩いた。庭でぼーっとしてるおじさん、昨日と同じとこに座ってる。
手をふったら、あ~昨日の人かって笑われた。
部屋はまだ掃除してるとかで少し待っててと身振り手振りで話す。
そんな大きな荷物だったんだね
うん
コップに注がれたお茶、指やけどしそうな熱さ。
飲みながら2泊したいって漢字で書く。中国では1泊2泊は1天2天って言うんだね、だから2天したい。1晩180元(1元は20円)で2天だから7200円。
高いけど、この村にはそれでも泊まりたい。
狭い階段を上って2階の部屋のバルコニーでお茶を飲みながらチェックインした。
数字?って聞いてくる、何かなと思ったらパスポート番号。
飲茶セットを持ってきて作り方を教えてくれた。
wifiも使えるし、飾り窓も中国って感じする。
洗濯をしてバルコニーに干した。せっかくの綺麗なバルコニーが洗濯物で台無し。
教えられたようにお茶を入れて飲んでみる。
ガラスの器にお茶っ葉を入れて上からポットのお湯をゆっくり注ぐ。
小さな湯呑みに注いで少しずつ飲む。
となりの部屋に誰も来てないから、この世界を独占してるんだね。
お腹が減ったからお昼ごはんを食べに行った。どこもメニューは単品ばかりで高くて、量が多くてひとりで食べるのは辛そう。
できればラーメンとか炒飯とかがお手頃でイイんだけどな。
麺の文字があったので入ってみるたら、おじさんが1人ぽつんと座ってる。
やってるのかな?
壁のメニューを指してオーダーするとその息子っぽい子供が銀のお盆に怪しいラーメンを持ってくる。
お盆にスープが大量にこぼれてる…
真っ黒い肉らしき物体…
こんな不味そうな料理があるんだろうか?
おじさんラー油とか胡椒を勧めてくる。うーん…食べ始めたら麺がめちゃめちゃ伸びてる…肉もコレは干し肉じゃないの?さっきまで冷凍してたんじゃって感じの冷たいつみれ…
量が多いし見た目を裏切らない不味さ。
どうしようこれ、食べれないよ
めちゃめちゃ困ってると店におばさんが入って来て私を見てしきりに謝ってる。
おばさんが奥に行ったあとで、おばさんの怒鳴り声が聞こえた。
あー、わかった。おばさんしか料理できないんだ。
全部食べるとお腹を壊しそうだし、量がすごいのでお金を置いて出た。トラウマになりそうな料理だった。
(次の日、歩いてるとおばさんがお茶っ葉をプレゼントしてくれた♪)
昨日はあまり行かなかったメインの通りや奥の裏道を歩いた。
チャーシューのお店やレストラン、お茶屋、カフェ。びっくりしたのはライブやってるお店もある。さらに奥の方にも小さな宿がちらほらあった。
行き過ぎると村を出ちゃうね。
素敵な橋が見えたので椅子に座って眺めてた。
旧そうな橋、1000年まえも人が歩いてたのかな?
周りも暗くなってくる。
ちゃんと食べれてないのでお腹が減ってた。
200円もする小さなちまきを2つ買って苦労しながら食べて、手をウェットティッシュで拭く。
そういえば中国はゴミ箱とトイレが多い。
川沿いのカフェで抹茶シェイクとワッフル。このカフェは客がいないし洋楽流れてておしゃれだし、2階からの眺めも箱庭みたいで最高だよ。
シェイクも量が多くて美味しい、ワッフルは50元もしたし大きい。美味しいけど食べきれないよ。
このカフェでひとりの時間、時計の音が聞こえてきそう。外は人がいっぱいなのに誰もここに気付いてない。
すこし暑くて木窓を開けて世界を眺める。川の横を歩く人たち、川沿いに紅く灯る提灯、1000年前から変わらない旧い運河の村。
ほおづえをついて窓の外をみてた。