ハンピ 11月14日
目が覚めると、広い部屋にいて、大きなベッドで寝てて、大きな窓が眩しかった。
朝ごはんを食べに狭いハンピの村を歩く。
この村は60m四方ぐらいしかなくてすごく小さい。
通りの角にあるアクセのお店がすごいかわいい、でもきっと高いんだろうな。
村の外れにあったカフェではみんな広い床にごろごろしながらチャイ飲んでる。
音楽もなんか楽しそう。
トーストと卵を食べてると、前に座ってる真面目そうな人は韓国人で日本語がぺらぺら。
ハンピには東アジアからの旅行者が多いなー。私は英語ですら下手なのに…遠いインドで日本語で話してて、なんだかカッコ悪い。
自転車を借りて昨日の人といっしょに西へ走った。
川への石段を降りてボートに乗る、インドの人たちといっしょに乗ったボートは50m先の対岸へついた。
シダの生える岸と土の土手を自転車を押して上がった先にあったカフェで休憩。
川の対岸はバイクも借りれるみたいで、私を左から追い抜こうとしたバイクが思いっきり失敗して転倒してた。
慌てて駆け寄ると、キ、キープレフト(怒)って言われる
う、ゴメンね…
広い大地と奇岩と緑の世界がひろがってる。自転車で走ってると向こうの岩山の上に大きな寺院が見える、きっとあれがMonkey Templeなんだ。
頂上までは階段が600段あるんだって。ペットボトルを売店で買って登っていくと、すぐ近くの樹の上を猿が飛び回ってて笑ってしまう。
階段をジグザグと登っていった。
頂上は青い空が広がってて、サンダルを脱いで岩の上に登った。
目の前に広がる地平線の向こうまで奇岩の山が続いてる…世界にはこんな場所があるんだね。
裸足で岩から岩へ、ペタペタと歩いて四方を見渡す。頂上は広くてヒンドゥー教の寺院があるし、ほかにもたくさんの人たちと猿でにぎわってた。
油断してたら一匹の猿にミネラルウォーターを取られた。Monkey templeだと人間より猿の方が偉いのかも。
頂上に建てられた寺院に入って1番奥の小さな部屋で神様に会う。
地面に跪いて手ですくった水を飲んでお祈りをする。
額にオレンジの印をつけてもらえた。
インドの人の額についてるオレンジの印はコレだったんだ。
長い石段を降りて地上にある売店でミネラルウォーターを買い直した。
そういえばインドってバナナがそこらに生えてるよね。
かってにもいで食べても怒られなさそう。
すこし休憩して自転車でさらに北へ、ハンピの景色はどこまでも続いてた。
緑の田んぼと黄色の岩の世界。
たぶん自転車で進んでもずっと続いてそう。もう、きりがないのかも。
ぽつんとWhite elephantという看板がみえた。近くにあるみたいだけどレストランなのかな?ここに行ってみようか?
畑の広がる小道に入る。車もあまり走ってなくて、やっぱりどこまでも続く田んぼと奇岩の山、見渡すかぎり建物も見えないし、こんなところにレストランなんてあるのかな?
途中でインド人の男のコの兄弟2人に会った。
話してるとペンが欲しいらしいのでボールペンをあげる。小学生ぐらいなのに英語が話せるんだね、きっとインドの子供たちには1本のボールペンもすごく大切なんだろうなって思った。
2本なくてゴメンね。
1時間走ったらWhite Elephantのレストランに着いた。こんなハンピの奥地にレストランがあってへーきなのかな…
ちょうどこの日パリでテロがあって、そのことを中国人の彼に伝えられた。
関係のない人を殺すなんて、この時は怒りを感じたけど、関係ないのに家族を空爆で殺された人が同じことをしたんだろうと今は思ってる。復讐は何も生まないっていうのは、きっと復讐される側の言葉。テロも戦争もどんな感情や言葉で飾ってもただの殺人なんだろう。
ボートで川を渡ってハンピに帰った。
村の入り口にあったヴィルーパークシャ寺院。ハンピに初めて着いた日、バスを降りて最初に見えてびっくりした建物なのに来たのは最後になっちゃったな。
入ろうとすると、サンダルを脱がされる。寺院の中には象がいてお金を渡すとその長い鼻で頭を撫でてくれた!ずしって鼻を乗せられるのかと思ってたら、ふわって触られてすごい感激。
夜は昨日のレストランで一緒にエッグカレーを食べた。
手のひらに入りそうな小さなハンピの村。
今日は自分の英語のダメさを再確認、もっと勉強しなきゃだと思った1日だったような。
明日は遠く北西にあるムンバイへ行こう。