ブダペスト 5月1日

朝からずっとozoraに行こうか迷ってた。

ちょうど今日から一週間も続く音楽フェスで、テント持参、チケットが入場口で買える。会場のozora村へはツアーバスが出てるみたい。

ずっと調べて行けるなってわかったら、これで行かなきゃ旅がつまらない物のように思えてきた。今日までのぼーっとした何もない旅がつまらなく見えてくる。

ドミのオープンスペースでコーヒーを何杯も飲む。朝の7時なのに起きてくるのみんな遅いな…部屋を独占できるからイイけど。ごろごろしながら昨日の旅日記を書き終える。

 

ドミトリーを出て両替をして朝ごはんを探した。
通りを越えてトルコ料理1040Flt(360円)を2階で食べた。ほうれん草とチーズにホワイトソースにヨーグルト味のパスタ。エアコン効いてなくて暑いし、味も微妙かな。ブダペスト最初の朝なのに気持ちもわくわくしてないし、wifiも繋げないし。

通りを越えてマックでコーラ(330Flt=115円)を飲みながらwifiを繋ぐ。ozoraに行こうか悩んでて、旅に刺激がない気がするコトを話した。
そしたら見えてきたこと。好きなことをしてる自分を好きになるって大切で、旅はこうでなくちゃいけないってことはないんだよね。

旅情を楽しんでる今の自分に夢中にならなきゃだ。

 

ドミに戻ってクスリを取ってきたあと、中央市場を目指しててくてく。

川沿いにある古くて大きな倉庫みたいな建物。中に入ると圧巻の広さ、これ2階もあるし、両替のレートもイイ感じ。1階を歩き回ると、あるあるハンガリー名産のフォアグラがいっぱい。

1kg4999Fltってことは…たった1700円?!

ええーやっすい!あとで買って宿で調理したい。

2階はおみやげ屋さんとカフェが並んでる。オススメされてたカフェがあったんだけど、まだお腹が減ってない。自分用にTシャツ買おうかなと思ったけど、どれにもブダペストの文字が入っててダサい。

2階の市場が見渡せるカフェでビール(750Flt=260円)を飲んでしまった。

 

市場の地下に行くとスーパーからシャーベットをくわえたヒッピーが出てきた、あー安上がりでイイなって思って同じシャーベットを買った。

シャーベットを食べながらドナウ川を渡る大きな橋を渡る。欄干に登って休んでる人たちがいっぱいいた。私も帽子が風に飛ばされないように欄干に登って座ってドナウ川を眺めた。
涼しい…運行する船が見たことないぐらい長い。しばらくすると警察がやってきて欄干からみんな下ろされてしまう。

 

橋を渡ってブタペスト市内にあるゲッレールト山を登る。
森の中を細い道が何本もあってどれでも頂上まで行けそうな感じ。20分ぐらい公園を登って行くと巨大なモニュメントのある頂上へついた。
けっこう登るの大変だったのに人がいっぱい。
ブダペストが1面に見渡せる。汗が乾くまでぼーっとしてた。

王宮の方に山を降って行くと、観光バスがいっぱい停まってた。みんな観光バスで来てたんだね、人が多いハズだね。

 

山を下まで降りて道路を渡ってブダ城へ向かって歩く。
ギリシャ神殿みたいに白い大理石に緑の蔦が絡んでて、まるで明るくて雲の上みたいで綺麗。エスカレーターとエレベーターを使って複雑な王宮へ登って行く。すごい建物…、ヨーロッパはホントにお金があったんだなって思う。

 

王宮は国立美術館になってて着いたとき時間が遅くてピカソ展しか見れなかった。
すごい洗練された美術館で灯りのない暗い室内で作品にだけスポットライトが当たっててカッコいい。ショップで絵画が描かれた財布を買ったら5900Flt(2000円)もしたけど、デザインが楽しくてホントに買ってよかった。

 

ブダ城を裏側に出てカフェの抜けて路地を歩いてると王宮地下迷宮って看板がある。入ったら2500Flt(920円)でためらってしまう。でもこれがすごく楽しかった。
中世に作られた王宮の地下が解放されてて迷宮みたいなってる。
最初は灯りが灯ってたけど途中から真っ暗になって、怖くて1歩も歩けなくなった。しばらくすると係員がランタンを持ってきてくれて渡された。
暗闇をランタンで照らしながら迷宮を行ったり来たり、ここでランタンが消えたら動けなくなっちゃう。水たまりに足を突っ込んだりしながら、わくわくしながら30分ぐらいかけて外に出れた。
うん、たのしかった。

 

マーチャーシュ聖堂の台座に座って音楽を聴きながらぼんやりする。
次々にバスがやってくる、たくさんの人たちが行ったり来たりする。

すぐ隣にある漁夫の塔からの眺めはすごい良くてしばらく眺めてた。ドナウ川のむこう国会議事堂が大きくみえる。

ブダ城の階段を降りて裏通りを抜けると小さな公園があった。休憩しようかと思ったけどやめて、そのままドナウ川の鎖橋を渡る。
めちゃめちゃ大きな橋。

暖かいものが食べたくて聖イシュトヴァーン大聖堂の近くの中華料理屋で炒飯(890Flt=300円)を食べた。
店の小さな女の子が欧米人の店員とお喋りしててかわいい。
誰かのマネをしてるのかな?すごくオーバーな感じで話す女の子、動揺しながら話してるおじさん。オススメされてお酢をキッチンからもらうと味も複雑になっておいしい。

iPhoneの充電も切れそうになってきたし、外も真っ暗になったから宿へ。
通りを抜けて、いくつものバーを通り過ぎて、喧騒のブダペストの街を歩いた。