ペーチュ 5月6日
すごい眠くて、チェックアウトして出なきゃいけないのに。ずっと眠ってたい。
今日は世界遺産のペーチュの街まで行くつもり。昨日の旅日記は書き終わらないまま急いで荷物をまとめる。冷蔵庫のヨーグルト、カマンベールチーズとパンをバッグに入れて宿を出た。となりの人とはペーチュで再会の約束をした。
メトロで切符を買うコインがなくて10000Fltをチョコパイを買ってくずした、パンはもうバッグにあるんだけど…どっかでこれも食べなきゃだ。
ブダペスト東駅で11:45のペーチュ行きチケットを4500Flt(1575円)で買った。
時間があったから、駅の近くのマックのトイレで長袖に着替えた。今日は寒くてTシャツだとつらい。
駅前の広場に座って旅日記の続きを書き終える。
時間が来たから水を買って8番線から乗車、自分の席の周りは他の人たちで埋まって居心地悪そう。前の方の空いてる席へいく、だんだんと周りの席も埋まってきたけど、私が勝手に座ってる席の近くまでは人は来ない。
鉄道は南へ出発、パンとハムを食べながら車窓を眺めてた。
ペーチュの駅に着いたのは14:40、約束のチェックインは16:00。
予約しておいた格安の宿のある郊外までバスでないといけない距離。150Flt(52円)のバスチケットを5枚買っておいて35番のバスに乗った。
走り始めて気が付いた。このバス、目的の宿の近くをぎりぎり通ってくれない。
狭い山道とホラーな廃屋みたいな病院を抜けて山の上のぴょんと建つTV塔についてしまった。
えっと…そのまま降りるタイミングが掴めなくてバスに乗ったまま、もといた駅まで戻ってきてしまった。
もう1回同じバスに乗って宿いつけるかチャレンジ。
山の上の廃屋病院で降りて、狭い山道をてくてくと歩いてく。まさかこんな山奥にゲストハウスがあるなんて…山道だし。というよりホントに宿なんてあるのかな…
時々見える下界の風景がすごい綺麗、と思ってたら何回か犬に吠えられる。
ハンガリーのデカイ犬怖すぎ。
20分ほど山道を歩くと宿の住所についた。
たぶんゲストハウスだから、ホテルじゃなくて人の家に泊まるんだよね。
誰もいなくてしばらく家の前をうろうろ、それっぽい住所の庭にいたおじさんに頼んだら英語がすこし話せる女子がやってきてオーナーのおばさんに電話で話してくれた。
なんと予約を入れたのは今日からじゃなくて明日から。えー…メールをチェックするとホントに明日からだった。今日はいっぱいだから市街で宿を探してって言われてしまう。
えー…
またバスで駅前まで戻った。
もうこの街がイヤになってたし。このままクロアチアの国境を越えちゃおうと思った。
ペーチュで再会の約束をしてたのに、そんなことどうでも良くなってた。クロアチアに行けばしあわせになれるハズ。駅員に相談すると今日はもう鉄道がないみたい。他にもクロアチアへ向かう旅行者がちらほら駅の床に座ってる。駅で夜をすごすのかな?それもアリかも。
そのなかでパスポートを盗まれたオーストラリア人と会った。
パスポートの再発行をしたいけどハンガリーのオーストラリア大使館は閉鎖してるんだって。それってヤバいんじゃない?どーすればいいんだろう?
いろいろと話してて私がクロアチアに今日行きたいって言うと、自分のピンチなんて気にしないで駅員と私のチケットを交渉してくれる。駅構内の床に座ってしばらく話してた。自分より人の心配をしてくれる優しい人、彼の旅が続きますように。
駅を出て宿を探しにタクシーに相談すると、11800Flt(4130円)もするホテルに連れて行かれたうえに1000Fltも取られた。
こんな高いホテル泊まれないよ。
結局、駅まで戻って安い宿をGooglemapで探してから歩いてまわることにした。
空いてる宿は2軒目に見つかった。2泊で50Euroまでディスカウント、朝食付きだし、レセプションがイケメンで親切だったし、もうへとへとだったし。
センテンドレで買っておいたレモンケーキの石鹸を使う時がきた。シャワーを浴びて溜まってた洗濯を終わらせて外に出る。
にぎやかなペーチュの旧市街、綺麗なカフェが並んでる。広場の中心にはモスクがあった。他の人たちに混ざって階段に座る。
国境沿いの街ペーチュ。
長袖だけど風が冷たい、すこし凍えながらチョコパイをかじってジュースを飲んだ。