ザグレブ 5月8日
まだ太陽が昇ってない朝の5:30、バックパックを背負って部屋を出た。
2階に降りてキーを返して宿を出てペーチュ駅に向かって歩く。
うー早朝はすごい寒い、誰もいない途中の公園のベンチで誰にも見られないようにそそくさと長袖に着替えた。
今日は鉄道でクロアチアの国境を越えるつもり。
駅についてA番線のホームで列車に乗った。
早朝だから誰もいない。
バックパックを降ろす。
パンにハムをはさんでヨーグルトにパプリカを朝ごはんに食べてたら、ガコンと大きく振動して列車は動き出した。誰もいない車内、クロアチアに向けて出発。このあとGyekenyes駅で国際線に乗り換えてクロアチアの首都ザグレブへ。
鉄道はハンガリーの森を走ってく。ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーってずっと地平線の続く草原だったけど、ここ西の方は木が多くて景色が見えなかった。
Gyekenyesと書かれた駅に着く…ここで降りるのかな?
急いでドアの前に行くと鉄のドアは閉まってる。開閉ボタンもないし、どうやって開けるんだろう…と思ってたらガタンとゆっくり走り出した…慌てて横にいた車掌さんの方をみるとノーみたいな感じで首を振る、え?開けてくれてもいいじゃない。
そのまま列車は速度を上げて、もう降りれなくなった。
うーサイテーだ、今日は国境越えられないかも。
早く次の駅につかないかな…そこからタクシーで戻れば国際線に間に合うかも、キャッシュないからカードで払えるかな、いくらかかるんだろう。
いろいろ考えてたら20分ぐらいで次の駅へ着いた。はぁ隣の駅が近くてよかった!慌てて降りて駅員さんに戻り方を聞くと調べてくれる。1時間後に反対側から来るGyekenyes行きに乗れば国際線に間にあうみたい。
よかった。安心して駅のホームに座ってぼーっとする、ホントに何もない田舎の駅、トンボとか飛んでそうな風景。全然電車来ないのに駅員が3人もいる、のんびりしててイイな。
1時間後、教えてもらった鉄道に乗って無事にGyekenyesの駅へもどれた。結局ドアの開け方はわからなくて他の人に開けてもらった。
国際線はキライなコンパートメントで6人ひと部屋、どのコンパートメントも旅行者が寝てたりして埋まってる感じ。ひとつだけシートが空いてるコンパートメントにぎゅうぎゅうに座って出発を待った。
パスポートチェックでハンガリーとクロアチアの入国審査官が来てスタンプを押して行った。
クロアチアの国境を越えてザグレブの駅に着いたのは14:00ごろ。
Informationでトラムで宿への行き方を聞いて100Euroを両替しとく。キオスクで1枚10Kr(150円)のバスチケットを4枚買っておいた。150円のバス、ハンガリーの倍以上の値段、クロアチアは物価が日本とあまり変わらない。
駅を出ると青空。
クロアチアの首都ザグレブはブダペストよりずっと小さな街にみえた。トラムの4番線に乗って郊外にある宿の近くで降りる。宿は小さなレストランに入ってその裏口から出て、さらに裏道を通った先のエレベーターで上がった3階。宿を見つけるのが大変って書いてあったけど、行き方の写真があったから簡単に行けた。
やっぱりスタッフはいない、すこし椅子に座って待ってた。30分後にやってきたお昼にピザを食べてたらしいスタッフはめちゃめちゃ明るくて、日本人だからって折り紙で鶴を折らされた。
シャワーを浴びて、洗濯して、wifi繋いで通話しながら今後の計画を立てる。何日かザグレブにいたかったけどクロアチアは物価が高いから長居しないことにした。
クロアチアに来たのは魔女の宅急便の舞台になったドブロクニクが見たかったから。明日の深夜にバスでドブロクニクに行くことにした。
チケットを確保しにトラムに乗ってバスターミナルへ行く。
ドブロクニク行きは275Kr(4125円)、窓際が取れたけど席はいっぱい。バスターミナルのカフェで25Kr(375円)のケバブを食べる、やっぱり物価が高いなーって思う。
食べてたら紫色だった空は暗くなってた。
なんか疲れたからコンビニでコーラとチョコとビールを20Kr(350円)で買って宿に戻る。
今日ペーチュで再会するハズだった人からメールがきてた、いなくなってゴメンねって返した。
明日に備えてメラトニン飲んで早めにベッドに入る。