サンタクルス 12月30日
サンタクルスの街にはロスポソス市場って大きい市場がある。
宿のまえの広場の横をずっと進んで、さらに右にずっと進んだ先にあるんだって。
歩いたら20分ぐらいで行けそう。
空のひろいサンタクルスの街。
歩いてたら小さな教会の横を通った。
地球の歩き方にも載っていない、その白い教会のうしろは青空しかなかった。
コレを目印にして行けば迷子にならなそう。
さらに進んだ先が市場なはず。4階建ての建物らしいんだけど…
4階の建物はみつからない。でも露店が並んでた。
露店のならんだ通りをうろうろ。
空はせまくなった。
そのころには思いっきり道に迷ってた。うー長居したい雰囲気でもないし…
キウィジュースみたいな緑の液体が売ってたから買ってみた。歩きながらビニール袋からストローで飲んだ。
なんか人工的で甘ったるい液体、キウィジュースじゃなかった。
急にひらけた道に出たから、そのまま進んでった。
おじさんにセントロまでのもどりかたを聞いたら2ブロック先を左だそう。
歩いて左を見るとさっきの白い教会が見えた。
歩いてるとネットショップを見つけた。
暗くてせまい店内にはいる。
PCで明日のイグアス行きの飛行機を予約した。
飛行機には1:00発って書かれてた。
うん、年賀状もここで出発前に送れる。カウントダウンもイグアスで過ごせそう。
プリントアウトどうするんだろ?
カウンターの女性にお願いするとワードに貼り付けて面倒臭そうにプリントアウトしてくれた。
昨日のネットショップより汚くて雰囲気が悪いけど…カード番号入れたのがずこし心配になった。
カテドラル前の広場に到着して昨日たべたレストランを探した。
つかれてて少しのんびりしたかったから。
ココだったっけと見つけて入ったら少し雰囲気が違った。椅子がプラスチックだし、子供の遊具があるし家族連れが多い。
でも店の名前一緒だし…チェーンだったのかしら?
キウィのカクテルを頼んだらコッチがイイよって勧められた飲み物。
持ってきたのはビールだった。
ビール嫌いなんだよ。ひと口飲んだらノドにこなくて飲みやすかった。
ビールじゃないのかな?ビールとは書いてなかったし。
しばらくぼんやりしてると物売りの女の子がくる。
緊張した感じで小さな声で小さなチョコを10円で売ってくる。
このお店には子供が多くて、その顔も屈託がなくて弛緩しきって伸びやか。みんな遊具で大声で走り回る。
同じくらいの年齢なのに酷い違い。
チョコを2つ買って1つ女の子にあげる。
そしたら、そのまま元の袋に入れて別のテーブルに行ってしまった。
店を出て昨日のお店をまた探した。
このお店かな?
そのお店でナッツを食べてたらお腹が膨れてしまう。やっぱりどうも違うお店な気がする。
しばらくしたら別の物売りの女の子がきた。今度はチュッパチャプスだし。
2つ買って目の前で袋を剥がした。
その間も怪訝そうにじっと待ってる。
1つを女の子に、1つを自分に。
私が口に入れたら女の子も口に入れて笑ってくれた。頭を撫でたらそのまま、走って店の外に行ってった。
また昨日の店を探してた。
やっと見つけたうえに同じ飲み物を頼んでしまった。何やってるんだろう?
飲みたくないので手をつけないで地球の歩き方を読んだり、Wifiを繋いでみたり。
トイレから戻ったらハエがグラスに浮いてる。
しばらくしたら2匹に増えてた。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて思ったんだけど飛行機の1時発って、お昼の13時じゃなくて1時じゃないの?
つまり今日の深夜?
というコトはイグアスに着くのは午前10時。
そこからホテルかレストランでWifiで年賀状を送ればイイかな。ならカウントダウンはやっぱりイグアスになりそう。
本を読んだりして出発までの時間をすごしてた。
ボリビアは物価も安いし料理が美味しかった。最後においしいの食べに行こう。
ホテルを出て広場に行くと太ったピエロの大道芸をやってた。
出店でペットボトルの水を買って飲みながら、他の人達と眺める。
ポトシもそうだけど、この時期だからか夜の広場は派手にネオンでライトアップされてた。
家族連れからカップルからお年寄りまで大勢が集ってる。
広場の反対側にカフェがあった。
重そうな木のドアを開けた。うす暗いレストランで生演奏をやってた。
おじいちゃん2人でトランペットとキーボードがジャズをやってる。
隅のテーブルに座ってカルボナーラにした。座って気付いたんだけど、この席はエアコンが直撃めっちゃ寒い。
料理が運ばれた時に温度を上げてくれた。
あ、このカルボナーラめちゃめちゃ美味しい…
ちょっと量が多かったけど。少し塩気が足りないのは塩を振ったり。
暗い片隅で音楽聴きながら、やっぱり寒い。
おじいちゃんたちの演奏が中断した。寒さに耐えきれずお店をでる。
夜の広場をあるいた。
ホテルの窓のない部屋に戻って荷物をまとめる。今夜の飛行機があるコトを伝えてチェックアウトする。
外に出たらちょうどタクシーが来た。
あたふたしながら地球の歩き方を取り出そうしてたら、タクシー走り始めて。
ぎゃああ、私のバッグ踏んでるし!
ストップストップ!
タクシーをドンドン叩いてバックさせる。
ソーリー、あはは
タクシーは行ってしまった。
次のタクシーではちゃんと空港まで行けた。
カウンターでイグアス行きのEチケットを見せると、何か言ってる。
ウェザーがどうこう…
なるほど、天候で飛行機が5時間遅れるから食券をあげるから夜食でも食べなさい、あと乗り継ぎはブエノスアイレスになるけど市内の別の空港になるから、バスで1時間かかるから、このバスチケット使ってね…
う…年賀状はどうなるんだろう。
ブエノスアイレス12時発になる、12時に出さないといけないんだけど。
お腹なんか減ってなかったから、すぐに出国手続きした。
長いテーブルのドラッグカウンターみたいなのがあって1人1人荷物検査されてて面白かった。
ボリビアはコカインの一大生産地だもんね。
お兄さんがバッグから荷物を出しながら笑顔で話しかけてくる。
日本人だよ
ペルーからずっと旅してるよ
そうそう…ロングトラベルだよ…
深夜のサンタクルス空港の出発ロビー。
どこまでも広い空間。ほかに2、3人しか人がいない。
TVからは同じCMがエンドレスで流れてる。
少し離れたベンチに横になった。
音楽を聴きながら、ウトウトする。
遠くからCMの音が聞こえてくる。
これからだだっぴろい夜の空港で、長い夜を明かす。
がランとした空間で不思議な解放感に包まれながら、私は1人が好き。