コチコル 12月28日
宿のビュッフェで朝ごはん。
っていっても小さなテーブルが1つとカウンターがあるだけ。
狭い部屋に数人の旅行者があつまって紅茶をいれてトーストをジャムとバターで食べる。
みんな無言でもぐもぐ。
会話しようかなって思ったけど、なんかメンドウになった。
食器を洗って部屋にもどって出発の準備。
ゲストハウスをでて北1kmにあるバスターミナルまで歩いてく。
途中で声をかけられるけど、歩いてくよ~って指で伝えて手を振る。
けっこう遠い、雰囲気がネパールの郊外に似てるかも。
バスターミナルにつくと少年が声をかけてくる。
コチコルだよっていうと手を引っ張ってバスまで連れてってくれる。
400ソムでチケットも買ってくれる。
なんだかうれしそう。周りによろこんで話してる。
ん、もしかしたら、すこしぼったくられたのかも…
でも笑って手振って握手してわかれた。
バスっていっても大きなバンで20人ぐらいしか乗れない。
ミニブースって言ったり、マシュートカっていうみたい。
そういえばブルガリアも大きなバスがなかった。
バスは走り出して南のコチコルの街へ。
街を離れて外の景色は世界の屋根っていわれる絶景なんだけど、太陽ががんがん差し込んできてカーテン開けれなかった。
休憩所についておりると、おーーって顔がなるひろーーい世界。
山と山の間隔が日本の数倍はありそう。
しばらくぼーっとして、ほかの乗客に誘われるままレストランにはいってパンを買って食べた。
外のベンチでしゃべりながらパンをかじってた。すこし寒いかも。
数時間後、コチコルの街は…街っていうより村。
バスを降りて歩いてCBTというキルギス観光案内所のオフィスへ。
どこがオフィスなんだろ?人んちの庭みたいな空間。誰もいないのかな?
庭の手前の小屋のドアを開けると奥にひとり男の人。
CBT?って聞いたら、うんだって。
どきどきしながらソンクル湖までのツアーを予約。
明日から2泊3日ですこしディスカウントして6000円ぐらいだった。
今夜泊まれる村のホームステイも紹介してくれる。
ツアーのドライバーが来てくれてホームステイ先まで送ってくれた。
村の奥のほうの一軒屋で一人じゃたどり着けなかった。たぶん…
チャイムを押すと門からおばあちゃんが出てきて家に入れてくれる。
サラム。キルギスのあいさつ。
普通の民家の一室を借りるんだけど、中央アジアの部屋って感じで雰囲気すごくて。
うれしくて自分ひとりになった部屋で少し踊ってベッドに飛び込んだ。
まずは洗濯。
奥にあった洗濯機かしてって言ったら、200円で洗うよだって。高いよ自分で洗うよって思ったけどしかたないか。
おそいお昼ごはんを食べに村の探検。
砂埃道を歩いてく。振り返るとすごい山脈が目に入った。
こんな場所で暮らしてるなんて…慣れちゃうんだろうけど
村の中心までけっこう距離ある。
家の門、忘れないようにしなきゃ。
村の中心にはホントに何もなくて小さなマーケットがあるだけ。
うーん、ご飯たべたい。
脇道にあったドアをくぐると小さなチャイハネ。
身振りで食べれる?って聞いたら女の子が、うんって返す。
マンティっていう大きな餃子を頼んだ。中にはひき肉と玉ねぎを炒めたのが入ってて香ばしくておいしい。
すこし脂っこいんだよね、それをチャイで流し込む。
この村にはカフェなどはないだろうし…
家まで帰ってシャワーを浴びながら窓の外を覗いたら、自分の洗濯物が庭にはためいてた…
洗濯してくれたんだ、自分のが勝手に干されてるの不思議な気がする。
あとは、ヒマだから家の子供と遊んだりしてた。
ホームステイ先の夜ご飯はすごい豪華でびっくり。
イスラムの世界では客をもてなすっていうけどホントみたい。
ちょっと食べきれないぐらいの量。
言葉は通じないけどおばあちゃんが色々世話してくれる。
子供にもどったような気持ち。
明日はあこがれのソンクル湖。
東京からはるか遠いキルギスの山村。小さな家のベッドで丸くなる。