ビシュケク 1月4日

宿で朝ごはんのトーストをかじってた。
せまい共同スペースには他に日本人がふたり。ふたりとも年上で海外に住んでた。
旅先でオーストラリアに住んでる日本人によく合う。仕事とか環境が日本よりもよくて移住する日本人は多いみたい。

紅茶で両手を温めながら南からウズベキスタンに行くつもりって言ったら、峠が雪でおおわれて危険だとか7時間かかるとかいわれる。
別にそれぐらい気にしないんだけどな…
カザフスタンからウズベキスタンに入るルートがいいんだって。こういう偶然も旅かもしれない、計画がかわるのも楽しいし、そうしようかな。

ご飯を食べたあと洗濯をして街へ。
今日はひとりで美術館や博物館みてぼーっとしたかった。

ビシュケクの国立美術館 Museum of Fine Arts はお金のなさがにじみ出る美術館。
1階は市民のギャラリーで2階には現代アート。
現代アートはすごく面白い作品が多くてひとりで夢中になる。でもせまくて5部屋しかなかったけど。

博物館 State History Museum にむかって雨の公園を歩く。
工事してるよって宿できいてたけど、あの建物かな…
近づくと建物のなかで工事の火花が散ってた。

博物館の前をうろうろしてると警察につかまる。
道路脇の小屋に連れて行かれた。イヤな予感がする。
バッグの中を調べられてサイフも調べられた。サイフに紙幣をいれてなくてよかった。
警官がブルースリーの真似してくるけど、それ日本じゃなくて香港だから…
何もおきなかった、お金とられなくてよかった。

ソンクル湖でひいた風邪がまだ治ってない。
近くの薬局にいって薬をもらおうとしても通じない。あれ?キルギス語で頼んだつもりなんだけど。
しばらくお店のコと話してたら店長がきて、あーみたいな感じで風邪薬だしてくれた。
しゅわしゅわ…みたいなこといってる。なんだろ?水に溶かして飲むの?
雰囲気がすごくやさしくて、おかしくて、なんだか3人でげらげら笑った。

小さなカフェみつけてチャイを頼んだら小さなケーキをつけてくれる。
キルギスは半分は旅人に優しくしてくれる。
窓の外は雨の街。
みんな足早に通り過ぎていった。