サマルカンド 1月13日
旅で知り合った人たちと遺跡目指して黄色い建物の隙間を歩いてく。
あれって声、指さした先をみると空に白い鳥の群れ。ハトじゃないよね、すこし小さい気がする。青空に白が点々と浮かんでた。
通りを越えた先、シャーヒ・ズィンダ廟は中世のアラビアの街みたい。
500年前もこうやって人々が歩いてたんだろなって感じる。
モスクでお祈りしている人たち、邪魔しちゃだめだよね
ん、ココはきれいな場所。
やっぱりひとりでゆっくりみたいなと思う。みんなとは別れた。
ぼーっと立ってるとおばちゃんに写真をせがまれた。ぱちっ、撮った写真。
こ、これでイイのかな?
何枚か貫禄があるけど。
突き当りの階段を登って行くと墓地につながってた。
墓石ひとつひとつにリアルに顔が彫られてる。たしかに故人を思い出すのに名前よりも顔がいちばんのキーかもしれない。
墓地からはサマルカンドの街並みがみえた。
黄色い煉瓦と風の音。ときどき砂が目に入った。
丘をスニーカーで滑るように下ってく。今日はこのままウルグベク天文台まで歩いてくつもり。
道の横に小さな食堂をみつけてプロフを食べる。
すこし油が強いけど、味が濃くてすごく美味しい。それにキュウリとトマトのサラダもつけてくれる。
天文台は思ってたよりずっと遠かった。
道路にそって歩いてく。ときどき道路工事をしてる人たち。
アスファルトをトラックが通りすぎるたびに砂煙が舞う。
途中で水を買ってのどの乾燥をうるおした。
天文台は丘の上にあったけど、そんなに大きくなかった。
ティムール帝国の3代目皇帝ウルグベクは天文学者だったみたいで、大学で教鞭もとってたみたい。
皇帝が大学教授…進んだ社会だったんだなって思う。
バスに乗ってサマルカンドに帰った。
夜、レギスタン広場に行った。着いた日の夜にレギスタン広場から聞こえてきた音楽と夜空を突き刺すレーザーの光。
どうしてもそれが見たかったから。
でも、やっぱり今日も音楽はやってなかった。