スース 2月6日

北アフリカの白い裏通り、歩いてる人、小さなスタンド。
地中海沿岸のチェニスの街はにぎやかでだらしなくて、ムスリムなのに昼間からお酒を飲んでる人たちでいっぱい。
澄み切った青空とゴシック調のアルファベット。バグダッドカフェ?

サハラ砂漠はずっと南にあって、一日では行けない。
小さなバスを乗り継いでいく。
小さな白いバスはルアージュってよばれてる。チュニジアではバスの代わりに走ってたりする。
ルアージュ、名前がきれいだよね。
キオスクで2ℓの水を買って飲みながら歩いた。街はずれのバスターミナルまで。

白いルアージュはばんばん走ってく。
窓の外は緑の草原と白い建物。アフリカだけども、どちらかというと地中海って感じがする。
草原にはポンポンと白い街が置いてあって、緑から白にはいって人を入れ替えて、また緑に出ていく。
スースっていう街は通り過ぎた街のどれより白くて大きくみえた。

旧市街は城壁の中。地中海ぽい白い壁と青いドアの街。

安い宿ない?
ゲベゼが安いよ
げべぜ?
あっちだよ

言われた安宿の階段を上ってくとヨボヨボのおじいちゃんが受付をしてた。
1泊600は安すぎ。
好きな部屋を選んできなよって言われたから、屋上の青空みたいな部屋にした。

蚊取り線香を探してマーケットを歩く。
Aのお店ではBで売ってるよって言われて
Bのお店ではあっちで売ってるよって、Aに連れて行かれて笑ってしまう。
蚊取り線香は買えなかったけども、殺虫スプレーを手に入れた。

部屋に戻ると壁に赤い小さな虫がいた。
殺虫スプレーを吹き付けても死なない。近くで直接吹き付けると死んだ。
なんだろう?

たまった服を洗濯して屋上に干した。いろんな洗濯物が風でゆれてる。

街を歩いてたら声をかけられてすこしだけ髪を切った。髪は自分で切ってたから新鮮な気がする。
クスクスが食べてみたくてレストランに入ったけども今日はやってないみたい。
代わりのご飯を食べたらすごく量が多かった。

スースの街はドアのデザインが一つ一つきれい。
集めてみたくて写真を撮ってく。
時々カフェでミントティーを飲んで休んだ。
チュニジアの人たちはパキスタンやイランみたいにチャイをおごってくれるようなことはなかった。
逆になぜかおごらされる。
観光ずれしてる気がする。

モスクでお祈りしてたら声をかけられた。
またお茶をおごっているとイスラムのお祈りの言葉を紙に書いて渡された。
周りは暗くなってく。
いつの間にか日が落ちてた。