ガフサ 2月7日
アフリカ大陸を南にバスは走ってく。
アフリカっていってもチュニジアは地中海文化の国だから、街並みはギリシャみたいに白いのだけども。
紀元前、ここにはカルタゴって国があって、天才っていわれてたハンニバルって人がいて、彼は象をひきつれてスペインにわたって、アルプス山脈をこえて、ローマをめちゃめちゃに打ち破った。
ハンニバルは天才だったけども、最期はローマに政治的に追い詰められて自害してる。
紀元前の話で日本には文字もない時代の話だけど。
バスはガフサっていう街についた。ここには干からびた公衆浴場があって2000年も続いてる。
ここは夏はプールなんだよ、ふるい遺跡なんだけども
知ってる、今は水がたまってないんだね
ヘロインあるよ?
学生なの?
働いてないんだ、働きたくないから
うん、そうだよね
ガフサの20代の人たちは明るいけど擦れてた。
すこし悪そうな人たちといっしょにいると疲れてくる。相手がひとりだったらいいんだけども数人いたし。
歩くルートをかえて悪意のない学生たちに手をふって別れた。
大きな黒い犬は筋肉をふるわせて前をうれしそうに歩いてく。
さっき仲良くなった人といっしょに犬の散歩。
この街は何もないし、することもなかったし。それに、イタリアで観光客としてあつかわれ続けてて、ふつうに話してくるのがうれしかったし。
この街はドアのデザインが素敵だよね。
ケーキを買って帰った。地中海のむこうにフランスがあるから?ケーキがとても美味しい。
このホテルには湯船があったから、お湯をためてはいった。
なんかつかれてるのかなって思う。