ポルト 2月15日

甘い蜂蜜のパンを冷えたチョコで包んだお菓子がお皿の上にのせてくれる。コーヒーを忘れてたお詫びだって。
そのお菓子にはココナッツが入っててすごい美味しかった。

友達の家まで歩いてく。
ポルトガルの街はおだやかで、人がゆっくり歩いてる。おみやげに何か買っていきたいっていうとパンを買ってきてって言われた。

ふたりはアパートに住んでてカラフルでとても綺麗だった。靴で入るのがためらわれるくらいに。きっと彼女の趣味なんだろうな。
彼女は菜食主義でマクロビオティックっていうんだって。
菜食主義にも種類があるみたいで料理の先生をしてるんだって。
ごちそうするよって創ってもらったマクロビオティックの食事はほんとに美味しかった。

インドのダールみたいな豆料理
かぼちゃのプリンみたいなの
他にもたくさん
おいしいコーヒー

おいしくておかわりする。
身体は食べ物からできてるわけで、だから食べたもので身体は変わると思う。
何よりも自分の身体をきれいにキープして生活しているって感覚はたのしいだろうなって思う。
部屋がきれいなのと同じで。

外を3人で歩いた。
カーニバルをやってた。このカーニバルはブラジル系の移民の人たちが中心なんだって。
ヨーロッパにきてから人種の豊富さにびっくりしてる。白人ばかりと思っていたけども、そんなことはなくて色んな色の人がいる。
宗教も多彩でカトリックにオーソドックス、ムスリムに、って当たり前のように歩いてるし、それが普通の光景なんだって思った。

スペイン人とかフランス人とか区別つくの?って聞いたら。ムリだよって返された。
そうだよねっておもう。
いろんな人種がいるのが当たり前というのは島国にいる日本人にはわからなくて。イスラム教は怖いって言ってる日本人を見ると国際感覚がヤバいって感じる。

崖の上の橋のむこうは隣街。橋の上をゆっくりメトロが通る。みんな線路からわきに離れる。
下をのぞいたら川をゆっくりボートが通ってた。

ポートワインは川の上流から船で運んでるんだよ
電車をみんなよけるって面白いね
ポルトガルから入った外来語があるよ、カステラ、合羽、てんぷら、ボタン…
え?てんぷらもポルトガル語だったんだ?

ポルトガルの街は坂がすごい多い。
イキって登ろうとしたクルマがガリ!って大きな音をたてた。止まってしまう。
たぶん壊れたんじゃないかな?だって…笑ってしまった。
急な階段を登っていく。
ここが好きだって彼は言った。写真に撮ったら工場の夕日みたいになった。
ここは空気がちがう気がする

ハグをしてふりかえって手をふり続けた。
彼らと会ったのは2年前メキシコのサンクリストバルって小さな街。語学のボランティアとかしてて、同じ宿にいた私に気をつかってくれた。
いま、こうやって会うことができてホントによかった。旅の最後にムリして予定をつくったんだけども…そして旅人の世界はせまいんだなって感じる。

ちいさなカフェでフライとパンを買って帰った。
宿のおばあちゃんたちはいつもマイペースで楽しそう。
ねえ?TVのニュースなんかより、今日のごはんとか、洗濯のこととか、そういうのの方がだいじだよね?