ペニダ島 3月23日

昨日はニュピの日といってバリでは元旦にみたいなもの。
サイレントデーって言われてる。
電気、水道、インターネットが止まるし、飛行機もバスも止まる。

べつにそういうのはいいんだけど
いちばんつらいのが家の外に出たらいけない日だということ。
そんなことも知らないで監獄みたいな狭い部屋に泊ってしまった。

息がつまるから1日ずっと中庭で日記を書いてた。
日記がはかどったけど。

今日はきのう溜まった鬱憤を晴らす日だ。
スクーターで島を走り回ることにした。
スクーターは宿で借りた。
島を反時計回りに走り出した。
走りながらレストランを探したけど、島価格というか、リゾートっぽいメニューしかない。
パスタとかピザとか…そんなの食べたくないんだよね…
島に人が少なすぎて地元民の食堂すらないのか…観光だけ人気になって欧米風のレストランばかり作られちゃったのかな?って思う。
別にビーチも見たくなかった。欧米風のリゾートにはもううんざり。

ずっと走ってると標高の高いとこにでた。
スクーターはすこしずつ高度を上げながら走ってく。
丘の上の小道を右に曲がった。
広大な草原がつづいてた。
緑の草原と青空はすごい無機的で人類の滅んだ地球みたい。
これはサプライズだよ。この景色を見ながらアイスティーが飲みたい。でも近くのワルンは閉まってた。すこし離れたお店で飲むヨーグルトを買ってきた。

きっと私が好きなのは旅情なのだけど…
旅情ってさみしいものだと思うし、だから無機的だったりするのかなと思う。
ルーマニアのアパートから眺めてた風景も無機質な世界を感じたっけ。

他に行きたいとこもない島だし、この広大な緑の草原と青い空ながめてればいっかと思う。

島の反対側は村になってて、しっかりと生活が感じられた。
その海沿いの村で買い物した。
観光客が珍しいみたいでお店の人が楽しそうにしてた。
帰り道に丘の上にもどったらワルンが開いてた。風景をみながらナシゴレンを食べた。