バンコク 5月2日

バンコクのアパートは暗くて汚くて、エアコンはあったけど壁はカビだらけで黒ずんでた。
外では引退した米兵2人がだらしなくビール飲んでて、通るたびにからまれる。
最初はおもしろかったけど、うざくなった。

ここにいるとすこしずつ自分が汚れていく感じがした。
だから別のホテルに行くことにした。

予約したホテルはバンコクでもかなり西。
朝に部屋をでて西に向かうバスに乗った。
バンコクのバスはエアコンのあるバスとないバスがあって値段が倍以上ちがう。
エアコンがなくても風が入ってくるから涼しくて、安いバスに乗ってた。
途中でバスを乗り換える。

道路に人が倒れてた。交通事故があったみたい。
バンコクは40℃を超えてて、木陰にいても汗がダラダラでて腕をつたってく。
暑すぎて身動きができなくて、だまってみてた。

乗りかえたバスはチャオプラヤー川をわたって、広いロータリーで停まった。
そこは大きな工場が建ってるような場所で下町の雰囲気はなさそう。
クローンサーンっていう地区みたい。

ホテルまで歩いてく。建物と建物の距離が長かった。
ホテルでは客とスタッフが言い争ってた。
他人の喧嘩はいつみてもわくわくする。
チェックインまでは時間があったから近くの公園まで散歩した。

クルマの通らない広い通りがまっすぐ公園に突き刺さってる。
首から社員証をぶら下げたエリートたちがさわやかに公園を歩いてた。屈託のない笑顔はこの世界の理不尽など知らなそう。
カフェでアイスコーヒーの飲んで、公園の売店でお菓子を買ったりハンバーガーを買ったり。

ホテルにもどってチェックインをした。
部屋は5階でまわりに高いビルはひとつもなかった。エアコンもあったし部屋は真っ白できれい。

ここならカーテンなしで過ごせそう。
明日はこの部屋で音楽ききながらずっと作業するのもいいかも?って思った。