冬のカラコルムハイウェイはカタカタ震えるほど寒くて。 それで
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広いバスターミナルを彼は早足で歩いてく。 足の裏が剥けててイ
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その屋上はいつも壁で囲まれてて灰色の空しか見えなかった。 壁
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灰色の空に高架線が浮いてる。コンクリートのそれは街の向こうま
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バスを降りると周りは霧でしろい。 リキシャが話しかけてくる。
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バスはまだこない。近づいてきた脚が悪いおばあちゃんにお金をあ
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ベランダでザクロを齧って、皮を道にぷって捨てる。 ここはイン
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今の宿はスタッフがイヤな感じだった。お湯も出なかったし。 デ
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もうインドは真夜中。 空港とデリーのあいだにある中途半端な町
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おじいちゃんのとこに行ったら朝食ができてた。 毅然としてるけ
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