ポカラ 11月19日
「ネパールで渡すよ」
日本でそう言われてから、いま私は北京からインドを越えてネパールのポカラにいる。
ふたりは別々のルートで旅をした。
霧の朝に受け取ったたくさんの気持ち。
遠く日本からはなれたネパールで約束のプレゼントを受け取る。そんなことができちゃったんだね。
朝はダムサイドとレイクサイドの間にあるカフェでイングリッシュブレックファースト。
デザートがついてるのがうれしい。
旅行中はビタミンがいつも足りてない感じするし。
そしてダルカレーがすごくやさしい味でおいしかった。ベーコンはカリカリでよしだし、パンは固めかな?
いろいろと話をした、すごくうれしそう。
それがうれしかった。
道端でパン売りのネパリのお兄さんと話してた。
親戚が日本で働いてるそう。10万ルピーで工場で働いててつらいと連絡がくるみたい。
たった10万ルピー…日本で12万円は生活が苦しいハズだよ…
これが世界中で問題になってる日本の外国人技能実習制度なんだってわかった。何も知らない外国人を騙して連れてきて安い賃金で酷使してる。
他には地震のことや家族のコトとか、いろいろ。
そしたら最後にネパール価格だよって50ルピーで大きなパンをもらえた。
ありがとう、大切に食べるね。
明日はヒマラヤを登るつもり。ヒマラヤに登るなんて現実感がなかった。
ヒマラヤトレッキングにはTIMS許可証(写真2枚と申請書、2000ルピー、パスポート)が必要で、さらに私が行こうと思ってるゴレパニにはアンナプルナ保護区入域証(TIMSと同じで、写真2枚と申請書、2000ルピー、パスポート)が必要だった。
高い出費だけど貧しいネパールは観光がおおきな収入源だし。それに、ここまで来てヒマラヤに登らないなんておかしいよね。
湖沿いにあった写真屋さんで8枚印刷してもらった。
そのままACAP事務所へてくてく。柵のむこうにあってなにやら厳重な雰囲気。
トレッキングルートとかを申請書に書いて出した。
アンナプルナ入域許可証だけしかもらえなかった。あと山を越えた反対側の温泉の村タトパニで1泊するように言われた。
へー、ヒマラヤの温泉で1泊もイイな…
TIMS許可証を持ってないと2000ルピーを登山口のタトパニで徴収されるみたい。
そのあとはチェックポイントがないから発行しても意味がないという理由らしいけど…うぅ、私はTIMS許可証が記念に欲しいの。
12kgもあるバックパック背負って登るわけにはいかないよね。
レイクサイドの山道具屋さんで小さなリュックを探してると安くでレンタルやってるよ(4日で320ルピー)ってお店のお姉さんが教えてくれた。
旅でつかってる大きなバックパックは今の宿に預けていくつもり。
昨日のレモンツリーがおいしかったから、またランチを食べる。
2階席のオープンテラスでカクテルを飲みながら、うーん、カレーやっぱりおいしい。
ポカラの地図を見てたらTIMSカウンターって書いてある。
ココに行ってみようかな?TIMS許可証もらえるかも。
1kmほど歩いたら道沿いにカウンターが出てて申請書を書いたらその場で発行してもらえた。
夕方カフェでブラックティーを飲みながらぼーっとしてた。
許可証をふたつ手に入れてすごく満足感すごいあったし、リュックも手に入れた。
あとは明日、ヒマラヤに出発するだけ。
明日はついにヒマラヤへ。
世界の屋根8000mの峰々、ちょっと現実感がないけど。
この旅のクライマックスにきっとなるよ。