タブリーズ 11月19日
なんとなく勢いで出てきてしまった宿。
昨日の夜にもっといい宿を見つけたからなんだけど…今日行ったら埋まってた。
うーん…もどったほうがいいかな?
でも一回出てきちゃったし…あんまり快適な宿ってわけでもなかったし…
街をウロウロと歩いてて、気がついたらバザールの方まで来ていた。
タブリーズって意外と宿たかいのね
バックパックを背負って歩いてるとおじいちゃんに声をかけられた。
もしよかったら、私の店に来てお茶を飲みませんか?
イランでは旅人がお茶や食事を奢ってもらうのは日常茶飯事のことで、ヒッチハイクも簡単だし、仲良くなればホームステイもさせてもらえる。
イランは旅人にとって世界一のホスピタリティの国といわれてる。
だから、いきなりそんなこと言われても不思議に思わなかった。でも、お店のセールかもしれないし…とは思ったけど。
お店もすぐ近くみたいだった。
お爺ちゃんの後についていく。
けっこう歩くのが速い。
小さな路地裏に小さなミシン屋さんがあった。
古いけど素敵なデザインのミシンがならんでる…イランではミシンや電話といった家具が今でも使われていて、ペルシャ風の優雅な家具として進化してた。

12歳の時にタブリーズに来てずっとミシン屋さんをしているみたい。とても小さいお店だけど、ここはお爺ちゃんの人生がつまってる。
ミシン屋さんをしながら、いろんな国から来た旅人のメッセージをノートに集めてるのだとか、英語も独学で学んだとか
そういわれて見せてもらったノートは20冊以上あったかも。
本当に世界中の旅人のメッセージが書かれてた。
フランスやイタリア、中国やマレーシア、日本から来た旅人のもあった。
イラストが描かれてるのもあるし、とても長い長文も…そしてどのメッセージも愛に満ちてた。
興奮してページをめくった。
おしいちゃんがお茶を淹れてくれる。



すごい感動してしまう。
タブリーズはシルクロードの道でもあるけど、旅人の路でもあるのかもしれない。
私も最後のページに感謝のメッセージを書いた。
おじいちゃんもメッセージを書いてくれるっていう。
バックからノートを出してメッセージを書いてもらった。
慈悲深きアッラーの御名において
今日のお店は美しいです。なぜならあなたが来てくれたから
今日はとても幸せに満ちています。なぜならあなたがここにいるから
どうか豊かで幸せな旅が続きますように
帰り道、近くに居心地のいい宿をみつけた。
今日は自分が旅を続けてる理由をみつけることができた。
本当に幸せな一日になりました。また必ず会いにいくね。

